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<中>的確な指導 技に磨き

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 「きょうは二つジャンプしてみよう。波に近付いたらしゃがんで、思い切りよくね」。ボートの船尾で、イケダコイレブンのコーチ床西正至さん(48)がしぐさを交えて助言する。イケダコイレブンの小学生たちが盛り上がった航跡(ウェーク)付近でジャンプして着地を成功させると、床西さんも満足そうな表情を浮かべた。

 「上手になっていくのは見ていて楽しい。そうでないと、教え方が下手ということだからね」と笑う。

 床西さんは18年前、友人に誘われ初めてウェークボードを体験。「水上を走る」不思議な魅力に引き込まれた。すぐに船舶免許と中古の水上バイクを手に入れ、週末は香川県の瀬戸内海や三好市の池田ダム湖でウェークボードに取り組んだ。

 動画もインターネットもなかった時代。床西さんは、1シーズンで技を一つ習得することを目標に、専門店でビデオ映像を見ながらプロの技を学び、仲間に自身の滑走をビデオ撮影してもらって研究した。

 「力任せでなくタイミングが大事」とコツをつかむと、後方や前方に宙返りする縦回転の技やひねりを加えて回転する難易度の高い技ができるようになった。

 そんな努力を重ね、床西さんは2016、17年と池田ダム湖で開かれたアジア大会に出場。成績は振るわなかったが、市の要請で昨夏からイレブンのコーチを任された。

 子供たちにとっては目標の選手でもある床西さん。「ロープのハンドルを腰のあたりで持って体を安定させる」「波の衝撃はしゃがんで吸収させる」など能力に応じて的確にアドバイスする指導法は好評で、森脇樹奈さん(11)(三好市立池田小5年)は「説明が細かくてわかりやすい」と話す。

 自身は本業の配送の仕事が忙しくて十分な練習ができず、今回の「ウェイクボード世界選手権大会2018」には出場しない。それだけに〈教え子〉たちの活躍に一層の期待を寄せる。

 ただ、気がかりなこともある。「ウェークボードを続けたい」と話す子供は多いが、市内にはラフティングのように専門業者はおらず、指導者も不足している。現状では市の支援がなければ、これまでのような縁遠いスポーツに後戻りしかねない。

 チームの今後を案じながら床西さんは「競技の迫力に触れて『やりたい』と思う人が出てくるはず。この機運を逃さず、裾野を広げてほしい」と願う。

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使い方
37855 0 挑戦 ウェークボード@三好 2018/08/24 05:00:00 2018/08/24 05:00:00

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