災害時 キッチンカー派遣

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「はな・はる・フェスタ2022」に出店したキッチンカー。災害時には避難所での支援活動の役割が期待されている(16日、徳島市で)
「はな・はる・フェスタ2022」に出店したキッチンカー。災害時には避難所での支援活動の役割が期待されている(16日、徳島市で)

業界団体設立 小松島市と協定

避難所で炊き出し

 県内のキッチンカー事業者が業界団体を設立し、南海トラフ巨大地震など大規模災害に備えた活動を始めた。自治体と災害が発生した際の対応を取り決めた協定を締結。避難所にキッチンカーを派遣して住民に炊き出しを行うことが柱で、避難所における生活の質向上につながる取り組みとして注目される。(新谷諒真)

 30事業者が加盟する「県キッチンカー協会」は15日、小松島市と災害時の支援に関する協定を結んだ。

 協定は同市で巨大な地震や津波、洪水といった災害が発生した際、市が開設する避難所にキッチンカーを派遣して炊き出しを行う。協定には、必要な支援物資をキッチンカーで輸送する内容も盛り込まれた。

 協会が自治体と災害時の支援に関する協定を締結するのは初めてで、協会代表理事の中川和也さん(49)は「温かい料理は被災者の弱った心を元気にしてくれるはず。非常食とは違ったよさがある」と述べた。

 県内のキッチンカー事業者が業界団体の設立に向けて動き出したのはおよそ2年前。事業者同士の連携を深める目的に加え、南海トラフ巨大地震が発生した場合、県内では甚大な被害が想定されることから「地域貢献への活動ができないか」との声が上がったという。

 中川さんらが同業者に呼びかけ、今年3月に設立説明会を開催した。

 キッチンカーで提供される料理はバラエティー豊富だ。人気の唐揚げやたこ焼きのほか、ラーメンやうどん、クレープといったデザートもある。

 事業者は徳島市内だけでなく、美馬市や阿南市など各地に点在しており、沿岸部が津波の被害に遭った場合は、内陸部の事業者に支援を依頼するなど、柔軟な対応が可能という。

 また、以前はイベントの主催者が個別に事業者に出店を依頼する必要があった。協会が窓口となることでイベントに参加するキッチンカーをとりまとめ、事業者側も様々なイベントに出店しやすくなるメリットが生まれた。

 協会は、イベントに出店した事業者から売り上げの5%を納めてもらい、「防災事業基金」として積み立てている。基金は災害時の食材購入や燃料費などに充てるという。

 今後、他の自治体との協定締結や周知活動に取り組む予定で、中川さんは「四国では香川、愛媛両県にも団体がある。各団体と連携して、県外にも活動を広げていきたい」と語った。

 協会は5月5日、小松島市の産直市「みはらしの丘あいさい広場」で「防災キッチンカーマルシェ」を開催する。

 災害時におけるキッチンカーの役割を紹介するイベントで、約10台が出店。防災に関するアンケートに回答した先着約100人に、ケバブやかき氷、コロッケなどを無料で提供する。

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