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名物は「たまごサンド」 大正の残り香感じる 古民家カフェ「カヤバ珈琲」

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 ◆カヤバ珈琲

 JR鶯谷駅と東京メトロ根津駅のちょうど中間、両駅から徒歩約10分の言問通り沿い、谷中地区の一角に黄色い看板が目立つ喫茶店「カヤバ珈琲」が現れる。

 木造2階建てで、1、2階ともにこの地区に多い「出桁造(だしげたづく)り」が特徴の町家だ。軒が大きく前面に張り出したもので、江戸時代以降の商家に多く使われ、豪華さを表す。

榧場さんが作成し、今も使われている看板

 大正初期に建てられて以降、軽食を出す飲食店「ミルクホール」やあんみつ店などとして使われ、1938年に榧場伊之助(かやば・いのすけ)さんが喫茶店「カヤバ珈琲」を始めた。榧場さんは店員のキミさんと結婚。榧場さんが亡くなった後も、キミさんと養女の幸子さんが店を守った。幸子さんが2006年、病気で亡くなると店は閉じられたが、閉店を惜しむ声は多く、常連の椎原晶子さん(57)は同店に住むキミさんのもとに通い、いつか一緒に再び店を開く夢を語り合った。

 だが、約1年後、キミさんも亡くなった。椎原さんは、谷中地区の建物の保存や再活用を担うNPO法人「たいとう歴史都市研究会」に所属しており、研究会とともに榧場さんの親族と交渉。親族の了承を得て09年9月、再開にこぎつけた。

昭和初期から残るレンガのカウンターを紹介する椎原さん

 店内の太い柱は建設当初から残るもの。カウンター部分のレンガは榧場さんが一つ一つ積み上げたもので、いまも風情を感じさせる。2階は現在、店として使われているが、もともとは客間や寝室で、大正時代の間取りをそのまま残している。「たまごサンド」など古くからの名物メニューも残る店は、古民家カフェとして有名に。客が絶えない人気店となった。

2階は建設時の大正時代から変わらない間取りで、現在は喫茶店の客席として使われている

 18年11月から店長を務める成瀬真理子さん(28)は「大正から引き継ぐ雰囲気を大事にしながら、新メニューも開発したい。ホッと懐かしみながらも新しい発見がある店にしていきたい」と語った。(田村美穂)(2021年9月11日、読売新聞都民版掲載)

 ◎カヤバ珈琲

 落成年 1916年(推定)
 設計者 不明
 所在地 台東区谷中6の1の29

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使い方
2550726 0 企画・連載 2021/12/08 08:30:31 2021/12/12 18:57:47 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/11/カヤバメーン-e1637915446901.jpg?type=thumbnail

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