31年前の熱気再び…続・東京新パンダ物語(上)

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教訓踏まえ公開準備

生後半年を迎えたシャンシャン(9日、上野動物園で)=東京動物園協会提供
生後半年を迎えたシャンシャン(9日、上野動物園で)=東京動物園協会提供

 上野動物園で生まれたジャイアントパンダの「シャンシャン」(メス)の一般公開が19日から始まる。誕生から半年。愛くるしい姿をようやく見られるとあって、19~28日の観覧の申込件数は、24万件を超えた。「シャンシャンに会いたい」と願う人たちに、思いを聞いた。

 31年前の冬、上野動物園の正門前には、朝から多くの人が列に並んでいた。

 「地元だから、1番で見てみたいと思って」

 先頭に並んでいたという、台東区根岸の清掃員、本藤隆文さん(70)は、1986年12月16日を懐かしそうに振り返った。

 この日は、同園で生まれたパンダのトントン(メス)が初めて一般公開された日だった。

 早朝から一人で同園に向かった本藤さんは、午前9時半、開園するとパンダ舎へ駆けた。後ろから押し寄せる人の波にのまれながら、必死にトントンを探した。しかし、トントンは奥で寝てしまい、姿を見ることはできなかった。

 結局、元気に動き回る姿はテレビで見たが、本藤さんは「日本中がお祭りのような熱気だった」と振り返る。

 今年生まれたシャンシャンは、同園がこまめに画像を公開し、多くの人が成長を見守ってきた。

31年前、トントンの公開初日に駆けつけた本藤さん(11月13日、台東区で)
31年前、トントンの公開初日に駆けつけた本藤さん(11月13日、台東区で)

 本藤さんは、「一から成長を見られるなんて幸せだよ。もう朝早くは無理だけど、のんびりとまた赤ちゃんを見に行きたいね」と笑顔を見せた。

 上野動物園は、31年前のトントン公開時の教訓も踏まえて、シャンシャンの公開準備を進めている。

 当時の報道によると、トントンを一目見ようと、初日から約1万5000人が訪れたが、トントンは来園者から見えないエリアに一日中こもり、姿を見せなかった。翌日は、観覧者の声やカメラのフラッシュに母親のホアンホアンが興奮し、公開が途中で打ち切られた。

 こうした経験から、シャンシャンの公開にあたっては当面、観覧時間は2時間半に、観覧者数も1日約2000人に限定する。一方で、パンダ舎内にモニターを設置し、シャンシャンの動画をモニターやインターネットで配信する。

 同園の渡部浩文飼育展示課長は「観覧制限は心苦しいが、まだまだ小さいので、少しずつ時間をのばしていきたい」と理解を求める。

 シャンシャンも、お披露目に向けて訓練を重ねている。10月末以降、休園日や開園前に飼育員が観覧スペースに立ち、多くの人に見られても驚かないようシャンシャンを慣れさせている。

 シャンシャンは、1~3時間起きては寝るというリズムで生活している。起きている時は木登りなどをして活発に動き回っており、同園は「かわいい姿が見られるよう楽しみにしてほしい」としている。

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13756 0 続・東京新パンダ物語 2018/03/20 18:00:00 2018/03/20 18:00:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20180320-OYTAI50013-1.jpg?type=thumbnail

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