嘉納治五郎像 台東区役所に設置

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台東区役所1階にお目見えした嘉納治五郎像
台東区役所1階にお目見えした嘉納治五郎像

 柔道の創始者・嘉納治五郎の銅像が、柔道発祥の地・永昌寺近くにある台東区役所1階にお目見えした。区の予算で鋳造されたもので、全国ゆかりの地にある同じ嘉納の像の原型が老朽化してきたため、発祥の街にもシンボルとして残し、国内外にPRする狙いがある。

 像は「東洋のロダン」と称された彫刻界の巨匠・朝倉文夫(1964年没)が手がけたもので、早稲田大学に立つ大隈重信像などと並ぶ代表作だ。

 朝倉は、東京美術学校(現東京芸術大)卒業後、台東区谷中の住居を兼ねたアトリエで多くの作品を生み出し、没後、アトリエは区立朝倉彫塑館となった。

 同館によると、像の石こうの原型ができたのは1936年。2012年までに原型から5体作られ、講道館や、嘉納が前身校の校長を務めた筑波大学の各キャンパスなどに像が設置されてきた。

 ただ銅像にするまでに原型を粘性がある砂で覆って型を取る工程があるため、繰り返すことで摩耗する。現在、塗料が100か所以上はがれ落ちているという。

 そこで区は、区内の永昌寺で嘉納が「講道館」を開き、区内で朝倉が創作活動に打ち込んだことから、発祥の地に像を残すことにした。

 鋳造は、朝倉作品を長年請け負っている「岡宮美術」(埼玉県川口市)が担当。岡宮慶昇代表(44)は「老朽化のため、通常より約1か月の微修正の時間が必要だったが、がっしりした体つきで威厳のある様子を忠実に再現した銅像が完成した。ぜひ多くの人に見てもらいたい」と話す。

 像は9日に搬入され、平日に来庁者の目に初めて触れたのは12日。多くの人が区役所の各窓口脇のギャラリーにある高さ2メートル14、幅74センチの銅像を見に訪れた。

 中学時代に講道館に通い、各地の嘉納の像を見て回ったという台東区の弁護士吉田康さん(67)は「柔道の確立や数多くのスポーツ外交を手がけた偉人。区民や多くの来庁者が、柔道の歴史や様々な業績を知るきっかけになる取り組みで歓迎だ」と話していた。

 像は8月9日までギャラリーで展示後、一度朝倉彫塑館に移し、区内の催しなどの都度、展示される予定。

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440637 0 ニュース 2019/02/13 05:00:00 2019/02/13 05:00:00 2019/02/13 05:00:00 台東区役所1階にお目見えした嘉納治五郎像(12日、台東区役所で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/02/20190212-OYTNI50035-T.jpg?type=thumbnail

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