全盲女性オペラに挑む 点字譜面、呼吸読み演技 来月16日、文京区で

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合唱団のメンバーらと練習する青松さん(中央)(15日、文京区で)
合唱団のメンバーらと練習する青松さん(中央)(15日、文京区で)

 文京区の多目的ホール「文京シビックホール」開館20周年として2月16日に公演されるオペラ「カルメン」の区民合唱団に、全盲の青松紀野きのさん(40)が参加する。約110人の合唱団の一員としてソプラノパートを担当し、闘牛場の観客役などを演じる。点字でフランス語の譜面を読み取るなどの練習を重ねてきた青松さんは「支えてくれた皆さんと公演を成功させたい」と意気込んでいる。

 青松さんは網膜色素変性症のため徐々に視力が低下し、10代半ば頃から点字に頼っている。元々歌うことが好きで、通っていた特別支援学校の高等部で声楽を習っていたこともある。

 区民合唱団への参加は、昨年2月に同ホールで開催されたオペラ「椿姫」が初めて。「それまで職場と家との往復だった毎日に、全く新しい時間と自分の居場所ができた。うれしかった」と振り返る。

 昨年7月から始まった「カルメン」の練習では、歌詞などを点訳された譜面で暗記し、発声や演技開始のタイミングを周囲の呼吸の変化から把握する努力を重ねている。週1~2回、1回3時間の合同のレッスンに加え、自宅や通勤途中で「自主練」もこなす。

 合唱団の仲間たちからのサポートも受けてきた。同区の佐藤歌余子さんは常に青松さんの隣に立ち、主演者の動きに合わせて青松さんの背中を指でなぞり、体を向ける方向や拍手などのタイミングを伝えている。佐藤さんは青松さんについて、「すごい努力家。音程は私が青松さんに合わせている」と語る。

 公演まで1か月を切った今、青松さんは音のテンポが小刻みに切り替わる終盤が課題だといい、「納得がいくまで練習を重ね、本番を迎えたい」と話している。

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1012289 0 ニュース 2020/01/22 05:00:00 2020/01/22 05:00:00 2020/01/22 05:00:00 公演に向けて合唱団のメンバーらと練習する青野さん(前列左から2人目)(15日午後6時46分、文京区で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/01/20200122-OYTNI50000-T.jpg?type=thumbnail

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