世田谷美術館 作品なし景色よし 空いた展示室あえて公開

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可動式の壁が取り払われ、展示室から普段は見られない外の景色を楽しむことができる(11日、世田谷美術館で)
可動式の壁が取り払われ、展示室から普段は見られない外の景色を楽しむことができる(11日、世田谷美術館で)

 新型コロナウイルスの影響で空いた期間を活用し、ありのままの美術館を楽しんでもらおうと、世田谷美術館(世田谷区)で「作品のない展示室」が開催されている。展示や作品保護のために設置している窓の前の壁を取り払い、光が差し込む館内から、普段は見ることができない外の景色を眺めることができる。いつもとは違った美術館の雰囲気を味わえる企画だ。

 同館は感染拡大を受けて、3月31日から6月1日まで休館。この間に企画していた展示が中止になり、海外から作品を借りてくる企画も大幅に延期された。スケジュール調整のため、7~8月に1階の展示室が空く期間ができたことから、「美術館の建築としての美しさを生かせないか」と学芸員らで話し合い、今回の企画が実現した。

 同館は建築家の内井昭蔵が設計し、1986年に開館。砧公園内に位置し、豊かな自然と調和した開放的な空間になっている。職員らは、可動式の壁を移動させて内装を整え、空っぽの展示ケースを掃除し、来場者の目に触れることがなかった窓を丹念に磨き上げて準備した。

 来場者は窓から外の景色を眺めたり、空の展示ケースを見たりして、思い思いに過ごしていた。世田谷区の会社員女性(22)は「緑が豊かで居心地がよかった。初めて来たが、美術館が今までとは別の生かされ方をしていて、すてきですね」と語っていた。

 橋本善八副館長(60)は「美術館はただ作品を展示する場ではない。窓から美しい四季の風景を楽しんでもいいし、心の目で過去の展覧会を思い描いてもらうのもいい。先が見通せない世の中だが、のんびり静かな時間を過ごしてほしい」と話している。

 8月27日までの午前10時~午後6時。観覧無料。月曜休館(祝日は開館)。混雑時には入館を制限することもある。問い合わせはハローダイヤル(050・5541・8600)。

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1336018 0 ニュース 2020/07/12 05:00:00 2020/07/12 05:00:00 2020/07/12 05:00:00 可動式の壁が取り払われ、展示室から普段は見られない外の景色を楽しむことができる(7月11日、世田谷美術館で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/07/20200711-OYTNI50018-T.jpg?type=thumbnail

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