玉川支所8か月遅れ開業 世田谷区 災害時の機能強化
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世田谷区が建設を進めていた玉川総合支所・区民会館(世田谷区等々力)が完成し、12日にオープンした。
鉄筋コンクリート造の地上5階、地下1階建てで、西側に区民課や子ども家庭支援課などが入る庁舎、東側に区民会館がある。中央には吹き抜けの広場を設けた。
区民会館のホールは388席あり、公募で「玉川せせらぎホール」の愛称に決まった。座席は可動式で、災害時には物資の集積所に活用する。庁舎の地下には免震装置があり、5階には停電時に72時間運転できる非常用発電機を設置した。地下水を浄化し、飲料水にできる機器もある。
新型コロナウイルスの影響で工事が中断し、当初予定よりオープンが8か月遅れた。玉川総合支所は1949年からあり、今回が2回目の建て替え。
同支所の管轄区域は玉川、玉堤、野毛などで、2019年の台風19号では大きな被害を受けた。工藤誠支所長は「災害時の機能を特に強化した支所になった。地域の皆さんに頼られる施設にしたい」と話している。
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