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【独自】世田谷一斉PCR終了へ 区、来月末に ワクチン進展で施設感染減

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 東京都世田谷区が、新型コロナウイルス対策の「世田谷モデル」として独自に推進してきた介護施設の職員ら向けの一斉PCR検査を9月末で終了する方向で調整していることがわかった。昨年10月の開始以降、25人の陽性者を見つけ、特別養護老人ホームのクラスター(感染集団)も探知する成果を上げたが、ワクチン接種の進展で施設内の感染事例が激減しており、区は役目を終えたと判断。検査対象の見直しに着手する。

 PCR検査を巡っては、国は国費でまかなう「行政検査」の対象に症状がない人を認めてこなかった。これに対し、保坂展人区長は介護施設などでは無症状の感染者が被害を広げる恐れがあるとし、「いつでも、どこでも、何度でも受けられる『世田谷モデル』を目指す」と訴えて希望者への一斉検査制度を導入した。

 対象は区内すべての介護施設職員ら約2万3000人で、これまでに延べ1万5706人が検査を受けた。このうち25人の陽性が判明したほか、昨年11月には区内の特養で職員と入所者計15人のクラスター発生も確認された。

 だが、その後は検査件数が伸び悩んだ。区によると、検査対象となる約1500施設の中で、7月18日時点で検査を受けたのは439施設とおよそ3割。区は「定期的に検査を受けることで感染予防の意識も高まる」と呼びかけたが、このうち半数超の244施設は1回しか受けていない。

 背景には、感染者が出れば施設が閉鎖に追い込まれて入所者への対応が困難になることに加え、経営面でも打撃を受けるという事業者側の懸念があるとみられる。クラスターが見つかった特養では、運営を続けるために職員を確保する必要に迫られ、系列施設が6日間にわたって休業する事態になった。区の調査に「感染対策を万全にしており、検査を受ける必要性を感じない」と答える事業者も少なくないという。

 ワクチンの接種が進んだことで、区内の施設関係者の感染も減っている。4~5月は新規感染者が計116人に達したが、6月は11人、7月は18日までで10人にとどまる。クラスターも4~5月に6件発生してからは確認されていないという。

 このため、区は10月以降、施設内で感染者が出たものの、濃厚接触者にはならなかった職員などへの「随時検査」に絞る案を検討している。介護施設や小中学校、保育園の職員が対象で、区は9月の区議会定例会に検査費用を盛り込んだ補正予算案を提出する方針だ。

 保坂区長は取材に「無症状者の検査は賛否もあったが、東京五輪の選手を対象とする同様の仕組みで感染者は最小化された」とした上で、一斉PCR検査によって「施設関係者の感染を減らし、医療の 逼迫ひっぱく を抑える効果はあった」と話している。

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2299152 0 ニュース 2021/08/20 05:00:00 2021/08/20 05:00:00 2021/08/20 05:00:00

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