次代への懸け橋

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タワーマンションが林立する豊洲・晴海地区の晴海運河に架かる「晴海橋梁」
タワーマンションが林立する豊洲・晴海地区の晴海運河に架かる「晴海橋梁」
遊歩道化に向けて耐震補強工事が進む晴海橋梁の橋脚
遊歩道化に向けて耐震補強工事が進む晴海橋梁の橋脚
晴海橋梁のたもとに設置されたプレート。昭和32年の完工当時のことなどが記されている
晴海橋梁のたもとに設置されたプレート。昭和32年の完工当時のことなどが記されている

 タワーマンションが摩天楼のように立ち並ぶ都心臨海部の豊洲・晴海地区に、時の流れに取り残されたような古く大きな鉄道橋がぽつんとある。1980年代まで周辺を走っていた貨物線「東京都港湾局専用線晴海線」の「晴海 橋梁きょうりょう 」だ。遊歩道化が決まり、完成に向けた工事が進んでいる。

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 都港湾局の「東京港史」などによると、晴海線は1957年(昭和32年)、江東区豊洲付近と中央区の晴海ふ頭を結ぶため、約2・2キロにわたって整備された。昭和40年代には新聞巻き取り紙や穀物などを運んで日本の高度経済成長を支えたが、貨物輸送の主役がトラックなどに変わるにつれて需要が落ち込み、平成を迎えた89年に廃線となった。

 その中で「晴海橋梁」は同線の開業当時の姿を今に残し、さながら歴史の生き証人となっている。晴海通り・春海橋と並行して晴海運河に架かり、全長は約190メートル。鉄道橋としては日本初のローゼ橋(アーチ構造の一種)で、建築的にも歴史的にも価値があるとされる。周辺住民らからの保存や遊歩道化を求める声を受け、港湾局は今年2月、橋脚の耐震補強作業に着手した。

 江東区にある東京臨海部広報展示室「TOKYOミナトリエ」では、同線の資料に加え、当時の様子を映像でも見ることができる。施設を管理する都港湾振興協会の担当者は「晴海地区などで街の再開発が進む中、晴海橋梁は貴重な遺構。この先も見届けたい」と話す。まだ草むした部分も残る橋は、やがて多くの人が通る新たな観光名所になることだろう。

(写真と文 大石健登)

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