幕末映え龍馬でゆく 荒川 写真館の撮影体験好評

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カメラマンの和田高広さんが撮影した湿板写真。手にはガラス板に感光膜を作る際に使う銀がこびりついている
カメラマンの和田高広さんが撮影した湿板写真。手にはガラス板に感光膜を作る際に使う銀がこびりついている
撮影中、6秒間の露光時間に許されるのは、まばたきだけだ
撮影中、6秒間の露光時間に許されるのは、まばたきだけだ
撮影中は動くことができないため、「首押さえ」という器具で体を固定する
撮影中は動くことができないため、「首押さえ」という器具で体を固定する
真剣な表情で撮影に臨む和田さん
真剣な表情で撮影に臨む和田さん
撮影に使う大正時代のカメラ「アンソニー」。90~120年前のレンズを組み合わせる
撮影に使う大正時代のカメラ「アンソニー」。90~120年前のレンズを組み合わせる

 1世紀半以上に及ぶ歴史を誇り、幕末の志士、坂本龍馬の肖像を現代に残したことでも知られる「湿板写真」。荒川区の「LIGHT&PLACE湿板写真館」では、ガラス板に光を焼き付けるという当時と同じ手法で撮影体験ができ、「まるで幕末にタイムスリップした気分になれる」と話題を集めている。

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 「それでは、絶対に動かないでくださいね」。今月4日、写真館のカメラマン和田高広さん(58)の声がスタジオに響いた。露光時間の6秒が経過すると、カメラからガラス板を取り出し、現像液に浸す。そして洗浄と乾燥、ニス塗りをして約2時間半。デジタル写真とは比べものにならないほどの手間暇をかけた湿板写真が完成した。

 妻らとの撮影を依頼した福岡県の男性(50)は「この独特の温かみがたまらない。データには残らない湿板写真こそ、貴重で大事にしたくなる」とできばえに満足げな笑みを浮かべた。

 元々は商業写真家だったという和田さん。古い木製の大判カメラをオークションで手に入れたことをきっかけに、2014年頃、独学で湿板写真を学び始めた。「古来の技法で明治時代の写真館を再現したかった」。専門書も読みあさり、薬剤の調合やライティングの加減など試行錯誤を繰り返しながら15年に写真館をオープンさせた。

 近年は一般客だけでなく、雑誌の表紙撮影の依頼も舞い込み、タレントのビートたけしさんなど多くの著名人の撮影も手がけている。

 「幕末の湿板写真は、独特のレトロな空気感をまとっていて訴える力がすごく強い」と語る和田さんは、「どこまで当時の雰囲気に近づけることができるのか、細かいところまで永遠に追究し続けたい」と探求を重ねている。

(写真と文 須藤菜々子)

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2608572 0 ニュース 2021/12/19 05:00:00 2022/01/31 16:28:47 2022/01/31 16:28:47 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/12/20211218-OYTNI50060-T.jpg?type=thumbnail

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