子供が考案 地産地消給食 西東京市

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西東京市立東小学校の給食で提供された「野菜たっぷりスパゲティー」。地元産の小松菜が使われている(市提供)
西東京市立東小学校の給食で提供された「野菜たっぷりスパゲティー」。地元産の小松菜が使われている(市提供)
西東京市立田無小学校の給食で提供された「タコとプチトマトのモッツァレラチーズドリア」。地元産のトマトが使われている(市提供)
西東京市立田無小学校の給食で提供された「タコとプチトマトのモッツァレラチーズドリア」。地元産のトマトが使われている(市提供)

 小規模農家が集積する西東京市で今年度、子供たちが考案した地元農産物を使ったオリジナル料理を、市内の学校給食で提供するユニークな取り組みが行われている。「地産地消」の推進だけでなく、生産者たちのやりがいにもつながっており、推進する市も手応えを感じている。(広瀬誠)

1500人が応募 生産者のやりがいにも

 「いただきまーす」

 昨年12月の昼。市立本町小学校の給食で、市内産のサトイモを使ったサラダが子供たちの卓上に並んだ。サラダにはオクラや梅も加わり、ねばねばした食感とさわやかな酸味が楽しめる。

 この「あっさりうめサラダ」を提案したのは、5年生の女子児童。母が自宅で作ってくれた料理をもとにしたといい、昨年夏に市が地元農産物を使った料理のアイデアを募集していることを知り、「他の人にも食べてもらいたい」とイラストを添えて応募。同小の給食で採用されることになった。

 給食前には女子児童の提案した料理だと伝える校内放送が流れ、同級生から拍手も。「さっぱりとしておいしかった。地元の農産物について学ぶこともできた」と女子児童。給食での採用を決めた同小の栄養士、小林早苗さん(37)は「他の児童たちも料理を考えてくれた。給食のメニュー作りを考える立場として、楽しく刺激になった」と話す。

 市によると、市内ではキャベツや小松菜、梨、ブドウなど幅広い品種の野菜や果物が、多数の小規模農家の手で生産されている。都心への交通の便も良い同市では宅地の開発が進むが、緑地保存や防災、教育の面でも農地は重要な役割を果たすため、市は農業振興を重要課題と位置づけている。

 市は2013年度から地産地消の推進のため、地元農産物を取り入れた料理を市内の飲食店で提供する取り組みを実施。さらに今年度は初めての試みとして、子供たちに地域をより知ってもらおうと、市内の小学3~6年生と中学生計約1万人を対象に料理のアイデアを募集。すると、授業でレシピ作成を行う学校も出るなどして、約1500人から応募が殺到した。

 このうち地元の梨を使ったスムージーや、市内産の枝豆を用いた春巻きなど計58種は、昨年夏に市内のレストランや弁当店など10店でお目見えした。発案した子供たち自身にも食べてもらおうと、市は昨年11月、児童生徒の料理を給食で提供するよう市内の小中学校に呼びかけ、今年度末までに計24校でこれらの料理を出すことが決まったという。

 こうした取り組みに、小松菜などを栽培する市内の農家、小林凌さん(29)は「地域の子供たちに食べてもらえるのは、我々生産者にも大きなやりがいとなる」とうれしそうに話す。市は来年度も取り組みを続ける方向で、市産業振興課の原島誠主幹は「子供たちの地元への愛着を深めることや、農業振興につながってほしい」と期待を寄せる。

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2681924 0 ニュース 2022/01/18 05:00:00 2022/01/18 08:10:16 2022/01/18 08:10:16 https://www.yomiuri.co.jp/media/2022/01/20220117-OYTNI50053-T.jpg?type=thumbnail

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