青梅「ひみつ基地」で商売を 廃屋改装 喫茶店、直売所に

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「ひみつ基地」の前で来場を呼びかける柳川さん(左)や久保田さん(中央)ら
「ひみつ基地」の前で来場を呼びかける柳川さん(左)や久保田さん(中央)ら

企画の久保田さん「活性化の起爆剤に」

 喫茶店や有機野菜の販売所などが店舗を構える「ぼくらのひみつ基地」が、JR青梅駅近くに完成した。廃屋や倉庫だった建物を改装したという。企画した青梅市のケーキ販売業、久保田哲さん(47)は「出店者同士で支え合い、地域のにぎわいを取り戻したい」と話す。

 「ひみつ基地」は青梅市本町の路地にある。基地のうち、廃屋だった建物には「レンタルカフェころん」が入居し、喫茶店の起業を目指す人たちが、日替わりで喫茶店などを営業している。隣接する倉庫の2階は、多目的スペースに生まれ変わり、映画上映会や英語教室などに使われている。

 倉庫の1階も新装工事が終わり、今月上旬、野菜の直売所と鍼灸しんきゅう院がオープンした。

 直売所を運営する柳川貴嗣たかつぐさん(38)は「生ごみを堆肥たいひにして再び野菜を作りたい。農業の世界でこうした循環を実現したい」と話す。野菜を売るだけではなく、お客から野菜の切れ端などの生ごみを回収するつもりで、直売所をその拠点にしたいと意気込む。

■街に危機感

 久保田さんは普段、リヤカーを引きながら自家製シフォンケーキを売り歩く。青梅市の中心街を歩き回っても誰とも出会わない――。そんな日があることに危機感を抱き、「商店街に活気を呼び戻したい」と思い立った。

 まず手がけたのは、「レンタルカフェ」。廃屋を格安で借りて改装し、2014年9月にオープンさせた。翌15年には、倉庫2階の改修にも取りかかった。倉庫の所有者と掛け合い、英語教室などとして利用する人が料金を支払うことで合意。多目的スペースとして、よみがえらせた。

 「この街で小さな商売を始めたい人のために、場所を確保したい」。最後に残った倉庫1階でも昨年、所有者の理解を得てリフォームを実現した。

■探し当てて

 レンタルカフェや直売所、鍼灸院は表通りには面しておらず、通りすがりの人がふらりと立ち寄る立地ではない。「だから『ひみつ基地』なんです。この場所を知り、得をしたと感じるお客さんが、口コミで広めてくれるのを期待します」。久保田さんは語気を強める。

 実際に、これまでに約70組が出店したというレンタルカフェでは、それぞれの店を応援する人たちが常連になり、知人を連れてくるようになったという。このうち3組は「ひみつ基地」を足がかりに、起業にも成功した。

 「出店者やお客さんなど関係者同士がつながりを持ち、緩やかなコミュニティーを形成するようになれば」と久保田さん。「ひみつ基地」が、青梅を活性化する起爆剤になると信じている。

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455620 0 ニュース 2019/02/22 05:00:00 2019/02/22 05:00:00 2019/02/22 05:00:00 完成した秘密基地のお披露目をした(左から)柳川さん、久保田さん、青山さん(3日、青梅市で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/02/20190221-OYTNI50031-T.jpg?type=thumbnail

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