吉川英治記念館 名残の観覧

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学芸員(左)から書斎の説明を受ける参加者(16日、青梅市で)
学芸員(左)から書斎の説明を受ける参加者(16日、青梅市で)

20日の閉館前に 学芸員の案内や茶会

 作家・吉川英治(1892~1962年)の屋敷跡で、閉館が決まっている「吉川英治記念館」(青梅市柚木町)で16日、学芸員が案内する館内ガイドなどの特別イベントが行われた。閉館は20日で、名残を惜しむ多くの市民らが訪れた。

 館内ガイドでは、吉川が1944年3月から53年8月までを過ごした屋敷内の居間や屋根裏部屋などを学芸員の片岡元雄さん(53)が案内した。母屋と別棟にある書斎では、「ここを使ったのは昭和24年(1949年)頃まで。寒いのと、家人を呼ぶのに不便だったからです」と解説すると、20人近い参加者が感心した様子でうなずいていた。

 台東区から訪れた会社員は「近所に約20年前まで住んでいたので、思い入れがある。記念館を記憶にとどめようと参加した」と残念がっていた。

 また、地元のNPO法人「青梅吉野梅郷梅の里未来プロジェクト」は、吉川が茶で客をもてなしたのにちなんだ「呈茶会ていちゃかい」を館内で開催した。NPO法人の鈴木宗代表(44)は「ウイルスで観光資源の梅の木が打撃を受けた地域の活性化のために、記念館を活用させてほしい」と存続を望んでいた。

 記念館として開館したのは77年。「新・平家物語」や「宮本武蔵」の自筆原稿や初版本、愛用のペンなど約2万点の収蔵品を、入れ替えながら展示してきた。当初は多くの観光客を集めたが、ファンの高齢化などもあって92年の約17万人をピークに来館者が減少し、財政上の理由で運営が難しくなっていた。

 運営する公益財団法人「吉川英治国民文化振興会」は2017年に、記念館の寄付を青梅市に申し出て、存続の道を探っている。市の最終判断は新年度以降になるという。18日は休館日。

492989 0 ニュース 2019/03/17 05:00:00 2019/03/17 05:00:00 2019/03/17 05:00:00 学芸員(左)から吉川英治の書斎の説明を受ける来館者たち(16日、青梅市で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/03/20190316-OYTNI50034-T.jpg?type=thumbnail

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