漆画の大作 羽村で触れる 日本芸術院賞 並木さん作品展

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「月出ずる」の前で記念撮影をする並木さん(右から4人目)や伊藤さん(左から3人目)(羽村市で)
「月出ずる」の前で記念撮影をする並木さん(右から4人目)や伊藤さん(左から3人目)(羽村市で)

受賞作「月出ずる」など28日まで

 羽村市の漆芸家、並木恒延さん(69)が日本芸術院賞を受賞した。市内では、芸術愛好家グループの企画で記念展が開かれている。並木さんは「文化の一端に触れてもらえれば」と声を弾ませている。

 並木さんは羽村市生まれ。東京芸術大学大学院では漆芸を専攻した。日展の特選や、日本現代工芸美術展の大賞も受賞している。

 作品では、金粉をまいたり、くだいた貝を貼ったりする伝統技法を用いる。黒漆を塗ったパネルに人物や花鳥風月を描いてきた。

 日本芸術院賞の対象作品「月ずる」も、伝統技法を駆使した。巨大な月を描いた80号の大作で、3月に受賞が決まった。6月に授賞式が行われる。

 並木さんの受賞を自分のことのように喜んだ人がいる。羽村の芸術愛好家で作る「市民ギャラリー運営委員会」の代表、伊藤武司さん(77)だ。

 委員会は芸術活動にいそしむ市民に発表の場を提供している。伊藤さんは2019年度の最初の事業として、並木さんに作品の展示を持ちかけていた。

 並木さんと打ち合わせをする当日、新聞紙面で受賞を知った。「受賞記念の展覧会になります」。展示の趣旨を急きょ変え、改めて提案したという。

 会場は、同市栄町に昨年12月オープンした「ホンダカーズ東京西さくらモール羽村店」に決まった。この店はオープン前から新しい地域貢献を模索し、委員会にショールームの提供を申し出ていた。

 記念展には、「月出ずる」や雑木林や雪景色を題材にした作品などが展示されている。「工芸作品ではあるが、自分としては絵画を描くつもりで制作している」と並木さん。「多摩川の水と緑に恵まれた羽村は私の誇り。豊かな自然が創作に役立っている」という。

 「自分たちの手で並木先生の作品を展示できたのは光栄だ」。仕掛け人の伊藤さんは胸をなで下ろし、「羽村で受賞作を見られる機会はまずない。この機会に鑑賞してほしい」と呼びかけている。

 記念展は28日まで。

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557378 0 ニュース 2019/04/27 05:00:00 2019/04/27 05:00:00 2019/04/27 05:00:00 日本芸術院賞を受賞した「月出ずる」の前で記念撮影をする伊藤さん(左から3人目)と並木さん(右から4人目)たち(20日、羽村市で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/04/20190426-OYTNI50028-T.jpg?type=thumbnail

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