盲目の双子姉妹鍵盤に絆

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町田市で初めてのコンサートを開催する木村りえさん(右)とりささん(木村さん姉妹提供)
町田市で初めてのコンサートを開催する木村りえさん(右)とりささん(木村さん姉妹提供)

7日 地元・町田でコンサート 「勇気、元気湧くように」

 町田市在住で、盲目の双子姉妹によるピアノコンサートが7日、同市内で開かれる。視覚障害がありながら、子どもの頃から一緒に腕を磨いてきた2人が、地元では初めてとなる公演を企画した。姉妹は「地元の人たちにも私たちを知ってもらうとともに、感動と温かさを伝えられる場にしたい」と意気込んでいる。

 このピアニストは、姉の木村りえさんと、妹のりささん。ともに早産による未熟児網膜症で、りえさんは当時からほとんど視力がなかった。りささんもうっすらと色が分かる程度で、20歳の頃には全盲になったという。

 姉妹がピアノに初めて触れたのは3歳の頃。北九州市の自宅にアップライトピアノがあり、頭上の鍵盤けんばんに手を伸ばして弾いていた。2人にとって、「一番楽しい遊び道具」だったという。小学3年から本格的に習い始め、小学5年時には都内であった全日本盲学生音楽コンクール(当時)でりえさんが優勝、りささんが2位となった。

 2人は小学校卒業後に上京。高校卒業まで文京区の特別支援学校で寄宿舎生活を送った。大学は、りえさんがフェリス女学院大学(横浜市)の音楽学部、りささんは国立音楽大学(立川市)に分かれたが、同じくピアノを専攻した。進学をきっかけに、両大学の中間に位置する町田市で2人で暮らしており、家事や外出時はヘルパーらの支援を受けている。

 ピアノを弾くには、まず点字楽譜を読み、それを暗譜することが必要だが、2人は「目が見えなければ必ずついてくること。障害があることは自然の状態だし、大変だなんて考えたことはない」と口をそろえる。

 大学卒業後は、りえさんは神奈川フィルハーモニー管弦楽団などと共演、りささんも大阪府堺市での堺国際ピアノコンクールで3位になるなど個人としても活躍しているが、活動の中心はデュオ。八王子市では10回近く、神奈川県伊勢原市では20回余のコンサートを重ね、北九州市でも2009年から毎年、里帰り公演を行っている。これまで町田市での公演はなかったが、知人らから期待する声が寄せられ、開催を決めた。

 7日は「双子姉妹のハートフルな調べ りえ・りさDuoピアノコンサート2019」と題し、りささんがショパン「バラード第3番」、りえさんがドビュッシー「映像第1集」などをソロ演奏した後、2人でドボルザーク「交響曲第9番『新世界より』」の連弾を披露する予定。

 姉妹は「人と人がつながり、勇気と元気が湧いてくるコンサートに」と張り切っている。

 会場は、町田市能ヶ谷の和光大学ポプリホール鶴川。午後6時半開場、同7時開演。全席自由で2000円。チケット購入などの問い合わせは、りえ・りさDuo(042・728・5933、6日まで)へ。売り切れにならなければ、公演当日、会場でもチケットを購入できる。

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618275 0 ニュース 2019/06/04 05:00:00 2019/06/04 05:00:00 2019/06/04 05:00:00 町田市で初めてのコンサートを開催する木村りえさん(右)とりささん(木村さん姉妹提供) https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/06/20190603-OYTNI50029-T.jpg?type=thumbnail

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