あきる野映画祭 35回目で幕

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多くの観客でにぎわった2000年の映画祭(実行委員会提供)
多くの観客でにぎわった2000年の映画祭(実行委員会提供)
「最後の映画祭を悔いのないものにしたい」と語る小野さん(左)と栗原さん
「最後の映画祭を悔いのないものにしたい」と語る小野さん(左)と栗原さん

 観客減少、人手不足 「記憶に刻んで」

 あきる野市民有志が1985年から毎年開いてきた「あきる野映画祭」が今月、幕を閉じる。多くの観客でにぎわい、アマチュア作品のコンテストからはプロの映画監督も輩出したが、近年は観客が減少。運営側の人手不足もあり、実行委員会は、35回目の今回を最後にすることを決めた。

 このイベントは、映画館のない旧五日市町で映画を楽しむ機会をつくり、地元のPRにもつなげようと始まった。スクリーンは業者からレンタル。上映作品はその都度、有料、無料で借りた。3回目からは、アマチュア作品のコンテストも実施。上野樹里さん主演の「幸福のスイッチ」(2006年)で知られる安田真奈さんなど、後に映画界で活躍する監督も出品している。市民による手作りの映画祭で、新人監督の登竜門のようにもなったことから次第に注目された。

 95年に五日市町と秋川市が合併し、あきる野市になってからは、「五日市映画祭」から現在の名称に。実行委からは映画制作チームも生まれ、あきる野市の市制15周年を記念した「五日市物語」(11年)などが作られた。女性ライターが五日市地域を取材し、愛着を抱くという内容で、あきる野市で撮影されたこの作品は、映画祭でも上映された。

 第1回は1042人だった観客は、2006年には8746人に増えた。しかし、07年に隣の日の出町にシネマ・コンプレックスができたことや、映画のインターネット配信が普及したことなどの影響を受け、昨年は観客が約1300人にまで減っていた。「五日市物語」の監督で、第1回から一昨年まで実行委に参加したあきる野フィルムコミッションの小林仁さん(60)は「地元から映画を生み出すまでになるとは思わなかっただけに、今回が最後となるのは残念」と惜しむ。

 20日に五日市地域交流センターで無料のプレイベント「映像市」を開催。「檜原・五日市散歩 大悲願寺」など西多摩ゆかりの映像作品を上映する。映画祭本番は26~28日で、会場は五日市会館。「伊豆の踊子」(1974年)、「時をかける少女」(83年)、「五日市物語」などを上映し、昨年亡くなった樹木希林さん主演の「あん」(2015年)がラストを飾る。

 実行委員長の栗原一夫さん(64)は「感謝の気持ちを伝える映画祭にしたい」と思いを語り、映画祭でプロデューサーを務める小野智史さん(32)は「多くの人に映画祭を記憶に刻んでほしい」と話している。

 上映スケジュールや料金は、映画祭の公式ホームページで確認できる。

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690327 0 ニュース 2019/07/14 05:00:00 2019/07/14 05:00:00 2019/07/14 05:00:00 大勢の観客でにぎわう第16回映画祭の様子(実行委提供) https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/07/20190713-OYTNI50024-T.jpg?type=thumbnail

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