ギンナン捨てずに商品化

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天日干ししたギンナンの手入れをする桜井さん(清瀬市で)
天日干ししたギンナンの手入れをする桜井さん(清瀬市で)
会場には袋詰めの柿やスモークチップ、ケヤキを再利用した年輪プレートが並んだ(11月20日、清瀬市で)
会場には袋詰めの柿やスモークチップ、ケヤキを再利用した年輪プレートが並んだ(11月20日、清瀬市で)

清瀬市 公共施設で回収・収穫

 清瀬市が市内の公共施設で収穫したギンナンなどを加工販売し、好調な売れ行きを見せている。もともとは廃棄物として業者に処分を委託していたが、ごみ減量などのために市職員が回収を始めたところ、「もったいない」という発想から商品化にたどり着いた。今では年間100万円以上を売り上げる「オリジナル特産品」になりつつある。

 11月20日に市内で開かれた即売会では、ギンナン(1袋税込み200円)や渋柿(同100円)のほか、地面に敷き詰めて雑草が生えるのを防ぐ「ウッドチップ」、くんせいの香りづけに用いる「スモークチップ」などが並んだ。スモークチップ、ウッドチップは、剪定せんていで生じた余分な桜や柿などの木の枝を活用したものだ。

 夫婦で会場を訪れた同市の斎藤健さん(77)と恵美子さん(78)は「今どき渋柿なんて珍しい。自然のものを有効利用するとは素晴らしい取り組み」と関心を示していた。

枝や柿も加工販売

 これらの商品はいずれも市総務課営繕係の職員が回収・収穫し、加工を施している。緑の多い清瀬市では、環境維持のため剪定や伐採業務などが多く、かつては年間400万円程度の処分費がかかっていた。

 このため、公共設備の整備を担っていた営繕係は2015年度、処分費削減や収入確保を目的に「天然資源有効活用プロジェクト」を始めた。

 係員で臨時職員の桜井紘さん(78)はギンナンを担当。3回にわたる洗浄から天日干し、200グラムの袋詰めまですべて一人で担う。洗い方などは経験から学んだ自己流だが、「市民から『おいしかったよ』と喜んでもらえるのが楽しみ」と笑顔を見せる。

 柿は実が熟し始めると、カラスなどと先を競いながら、昇降機付き作業車で収穫。丁寧にから拭きし、大きさを選別して4~7個を袋詰めする。ほとんどがそのまま食べると苦い渋柿だが、酒類を加えたり、干し柿にしたりすると甘くなる。

 プロジェクト開始後、廃棄物の処分費はゼロに。一方で売り上げは15~18年度で計約315万円に上り、すべて市の緑地保全基金に充てられている。

 プロジェクトを率いる営繕係長の海老沢雄一さん(49)は「市民に喜ばれるよう、さらに品目を増やしたい」と話している。

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937013 0 ニュース 2019/12/07 05:00:00 2019/12/07 05:00:00 2019/12/07 05:00:00 日干ししたギンナンの手入れをする桜井さん(20日午前10時29分、清瀬市で)=松本勲撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/12/20191206-OYTNI50031-T.jpg?type=thumbnail

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