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医療機関に遠隔手話通訳

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ビデオ通話で受診を中継 八王子市が感染対策

 新型コロナウイルス感染拡大が懸念される中、八王子市は聴覚障害者が医療機関で受診する際の、遠隔手話通訳のシステムを導入した。手話通訳者が患者と医療機関で同席せずに、離れた場所からスマートフォンやタブレット端末を通じて画面で患者の手話を読み取り、医師に音声で伝える。

 市から手話通訳事業を受託している同市横山町の八王子市社会福祉協議会八王子市ボランティアセンター。フロアに設けられたしきりの中で、通訳者の女性(58)が、タブレット端末に向き合っていた。市内の病院で看護師として働く女性は、長男が聴覚障害者であることから手話を学んだ。

 画面には市内の病院を訪れた男性(54)の姿があった。「中性脂肪が少し高いが、問題ないです」。定期健康診断の結果を説明する医師の言葉を、女性が手話で伝える。今度は男性が手話で質問。「この前、車が追突されて。足がしびれる感じです」。女性の通訳を聞いた医師は「そちらも加味して、お薬を出しておきましょう」。診察は30分ほどで終わった。

 同センターに登録されている市内の手話通訳者は32人。依頼される通訳派遣の多くが病院受診への同行だが、ボランティアの家族には「コロナ禍の中、病院に同行することには感染の危険があるのでは」と懸念する声も多かった。そのため、センターで解決策を話し合ったところ、若手職員らから、スマホアプリのビデオ通話機能を使うアイデアが出た。

 市は独自の財源で、4月24日からビデオ機能を使った遠隔手話通訳を開始。利用者はセンターにファクスなどで派遣を依頼する。これまでに延べ43件の依頼があった。厚生労働省も5月、聴覚障害者が帰国者・接触者相談センターに相談したり、医療機関を訪れたりすることを想定して、都道府県の遠隔手話サービス導入に対し、通信機能の整備などで6億円を補助する方針を打ち出した。

 手話は大きい画面でないと伝えにくいこともあるため、女性は「病院ごとに大型のタブレット端末があれば」と望む。一方で通訳者が自宅でも対応できることから、「24時間対応もできるのでは」と今後の可能性に期待する。

 手話通訳の申し込みや問い合わせは、市ボランティアセンター(電話042・648・5776、ファクス042・648・6332)へ。

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