再生エネ知って きらめく訴え
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多摩の児童ら、イルミ製作
多摩市立小学校3校の6年生が水力や太陽光発電などを活用したイルミネーションを作り、12日、同市の聖蹟桜ヶ丘駅前で点灯した。今年で3回目だが、今回は活動に共感した調布市や三鷹市などの市民グループもそれぞれ地元にイルミネーションを飾り、ウェブ会議システムで各会場をつないでほぼ同時に点灯、再生可能エネルギーの大切さを訴えた。
参加したのは多摩市立多摩第一小、連光寺小、東寺方小の6年生。他市では調布市の一般社団法人「えねこや」、三鷹市のNPO法人「みたか市民協同発電」、武蔵野市のNPO法人「むさしの市民エネルギー」が、それぞれ太陽光発電などで充電した蓄電池でイルミネーションを各市内で光らせた。
調布、三鷹など 市民団体も各地で点灯
同時点灯は、多摩市で小学校の活動に協力している同市の小林昭一さん(68)が呼びかけて実現。活動は再生可能エネルギーだけを使用するとして、「イルミネーションRE100」と名付けた。
今年は新型コロナウイルスの影響で授業時間の確保が難しくなる中、環境を学ぶ総合学習を利用した。児童らはペットボトルを切り開いて羽根にした風力発電など手作りの発電機で充電し、「サイエネデツクルキボウノミライ」などの光のメッセージも製作。市民グループも各家庭のベランダなどに設置した太陽光発電機で充電した。
この日、各会場の様子がネットで結ばれ、午後5時過ぎ、聖蹟桜ヶ丘駅前の桜の木の周りが色とりどりの光で飾られると、集まった児童らから拍手と歓声が上がった。
連光寺小6年の女子児童(12)は「近くの川で、ペットボトルのキャップを使って水力発電をしました。エコのことを多くの人に知ってほしいし、自分も意識したい」。小林さんは「コロナで心配したが、子どもたちはやる気満々で驚いた。その姿が他市の市民団体にも伝わったのでは」と話した。
多摩市のイルミネーションは19日までの午後5時~8時半に点灯される予定。