競走馬あなたも命名

2021/01/15 05:00

馬名募集しているうちの１頭「ナチュラルウーマンの２０１９」（アルデバラン２産駒）＝ホテルコンチネンタル府中提供

府中のホテルが募集

　東京競馬場が近くにあることから「競馬のまちのホテル」をイメージしている「ホテルコンチネンタル府中」（府中市）は、青森県東北町の自社牧場「東北牧場」で２０１９年に生まれた競走馬４頭の馬名を募集している。「馬主ではなくても命名したサラブレッドがターフを駆ける姿に出会えるかもしれない」とあって、１４日までに１０００件近くの応募が殺到している。

　馬名を募集しているのは、父がウインバリアシオンの３頭（牡馬（ぼば）１頭、牝馬（ひんば）２頭）と、父が米国産種牡馬アルデバラン２の牝馬１頭。ウインバリアシオンは１１年の日本ダービーや菊花賞で２着に入り、三冠馬のオルフェーヴルを脅かした実力馬だ。４頭はいずれも今年中にレースデビューする見込みだ。

　馬名には、ホテル名の一部をとって冒頭に「コンチ」の３文字を入れ、カタカナで合計９文字以内とする。同ホテルの公式ツイッター、インスタグラム、フェイスブックのいずれかをフォローし、馬名とその意味・由来を書いて応募する。応募できる馬名は１頭につき一つで、３１日まで受け付ける。応募された名前の中から選考の上、正式な馬名を決める。

　同ホテルによると、昨年１２月の募集開始後、青森の祭りにちなんだ「コンチネブタ」、府中の神社名にちなんだ「コンチオオクニ」、疫病退散を願う「コンチアマビエ」など、様々な思いがこもった馬名が寄せられているという。

　４頭が育つ牧場は八甲田連峰を望む約８８ヘクタール（東京ドーム約１９個分）の広さがあり、馬のフンを肥料に利用した無農薬野菜栽培や採卵養鶏も行っているという。同ホテルは、これまでも馬をテーマにしたイベントを開催しており、今回、初めて馬名を募集することにした。

　同ホテルの担当者は「競馬場のある府中のホテルとして、自社牧場でサラブレッドを育成していることを知ってもらい、応援していただきたい」と話している。問い合わせは同ホテル（０４２・３３３・７１２５）へ。