読売新聞オンライン

メニュー

ニュース

動画

写真

スポーツ

コラム・連載・解説

発言小町

漫画

教育・受験・就活

調査研究

紙面ビューアー

その他

サービス

読売新聞のメディア

購読のお申し込み

読売新聞オンラインについて

公式SNSアカウント

染めの技光るこいのぼり

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

こいのぼり作りの作業にあたる利用者たち
こいのぼり作りの作業にあたる利用者たち
メイン商品の5点セット
メイン商品の5点セット
藍染めの作業に汗を流す利用者
藍染めの作業に汗を流す利用者

町田の障害者就労施設

 こどもの日(5月5日)が近づくと、街の至る所でこいのぼりが大空を悠々と泳いでいる。町田市の障害者就労支援施設「クラフト工房 La Mano」が手掛けるこいのぼりは天然素材の染料にこだわり、その鮮やかな色彩が人気を集めている。(長内克彦)

 同工房のこいのぼりは、藍染め、草木染、型染めデザインの技術を生かして作るのが特徴。障害者就労支援施設では全国でも珍しい商品で、昨年は計約270セットが完売している。

 もともと染め物の手ぬぐいなどを手がけていた同工房が、こいのぼり作りを始めたのは2003年。施設長の高野賢二さん(45)は専門学校で染色を学んだ経験があり、一般の市場でも通用する新商品開発のヒントを得ようと、各地の工房を視察した。

 その際に群馬県内で参加したのが、型染めで小さなこいのぼりを作る親子向けの体験講座だった。「これは面白い」と着想を得て、自らの施設でもチャレンジしてみることにした。

 こいのぼり作りは、手ぬぐいを染める技術を応用し、まず真鯉まごい作りからスタート。04年に渋谷区で開かれた手作り商品の販売イベントに出店すると、約15匹がすぐに売り切れた。翌年は倍の約30匹を売り出したが、瞬く間に完売し、本腰を入れて生産を始めることにした。

 年々改良を重ね、現在は真鯉と緋鯉ひごい、水色の子鯉、吹き流し、矢車かざりの5点セット(税込み4万2900円)がメイン商品になっている。これにきり箱と風呂敷が付くプレミアムセット(同4万9500円)も好評で、きょうだいが増えた場合に、追加できるピンク、黄色、黄緑の子鯉(同9350円)も用意している。

 今年1月には、同工房のウェブショップを開設して注文を受け付けたが、21年分の計約200セットは既に予約で埋まった。購入者は全国各地に広がり、「草木染の色合いが最高」「インテリアとしてもおしゃれ」などと評判は上々だ。一部は、都内の雑貨店にも卸している。

 「La Mano」は、スペイン語で「手」の意味だ。同工房では、主に知的障害のある19~40歳代の利用者34人が働いており、染め物や織物などの手仕事にあたっている。看板商品となったこいのぼりのおかげで、利用者に支払われる1か月の工賃も平均3万円以上になり、都内平均の2倍ほどになったという。

 高野さんは「これまでのスタイル、伝統を守りながら作り続けていきたい。障害のある人や、福祉事業所に関心を持つきっかけにもなればいい」と話している。

 正規品は現在、在庫切れだが、一部の訳あり品は同工房で販売している。来年分の予約は、年明けを予定している。問い合わせは、同工房(042・736・1455、平日のみ)へ。

無断転載・複製を禁じます
2028536 0 ニュース 2021/05/04 05:00:00 2021/05/04 05:00:00 2021/05/04 05:00:00 こいのぼり作りの作業にあたる利用者たち(28日、町田市で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/05/20210503-OYTNI50021-T.jpg?type=thumbnail

ピックアップ

読売新聞購読申し込み

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)