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コロナワクチン 接種予約後続でも混乱 態勢強化なお防げず 

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 新型コロナウイルスワクチンの高齢者向け優先接種を巡り、「インターネットや電話で予約しようとしてもつながらない」との不満が噴出している。多摩地域では先行した八王子市の混乱を受け、態勢を強化して臨んだ自治体もあるが、予想を上回る申し込みが殺到したり、システムの不具合が発生したりして担当者は対応に苦慮している。(中川慎之介、斎藤茂郎)

想定超え集中

 高齢者約4万8000人が対象の日野市では、6日午前9時から電話とネットで予約の受け付けを開始したが、いずれも接種希望者が殺到してつながりにくい状況が続いた。市の担当者は「初日に集中することはある程度予想していたものの、現実はその予想を超えた」と語る。

 八王子市の混乱を踏まえ、市では直前に委託業者に依頼し、コールセンターの人員を20人から40人に倍増させた上で初日に臨んだ。ただ、受け付け開始直後に約1万4000件もの電話が集中。希望者と話しながら予約内容を決める作業が思っていたほど円滑に進まなかったこともあり、電話で初日に決められた予約は約1000件にとどまった。

 ネットにも一時、1万件超のアクセスがあって処理が追いつかなくなり、市の担当部署にも多くの苦情が寄せられた。担当者は「委託業者と協議し、コールセンターの人員やネットのアクセス容量は限界まで強化していた。ワクチンは十分量を確保しており、申し訳ないが、時間をおいて再度試してほしい」と訴えた。

終了伝えられず

 7日午前8時半から受け付けを始めた福生市でもネット予約にアクセスが集中し、システムを一時停止した。同日夕時点でも、予約サイトは「復旧し次第、市ホームページ等にてお知らせさせていただきます」との文言が掲載されている。

 一方、電話での受け付け分は午後0時半頃に予定数に達して早々に終了していた。市はホームページなどで電話受け付けの終了を周知したが、その後も電話をかけ続ける人が相次いだ。防災行政無線で周知することも検討したものの、緊急時以外に無線を使用することに対して、市民から「うるさい」との苦情を受けた過去があり、今回は使用を控えたという。

 市健康課の担当者は「スマートフォンなどを使わない高齢の市民も多いと思われる。情報発信の手段を増やすことを検討したい」と話していた。

システム不具合

 武蔵村山市は6日朝の予約受け付け開始のわずか数時間後、システムに不具合が見つかってネット予約の受け付けを停止した。7日夕時点でも復旧できず、電話のみの対応になっている。

 市新型コロナウイルス感染症対策室の担当者は「詳しい原因はわからない。システムの開発管理を委託した業者にしつこく究明と対応をお願いしているが……」と頭を抱える。

 担当者によると、市で対象となる高齢者は約1万9000人と多摩地域では比較的少なく、八王子市のような事態には至らないと予測。6日朝にシステムは無事に稼働したが、午前11時頃になると、希望者から「何度やっても予約が取れない」との苦情電話が複数件入った。予約を進めると、「選択した会場、日程で空きがなくなった。別の会場、日程で予約してください」とのエラーがたびたび表示されるという。

 担当者が確認したところ、予約が完了した人にも、このエラーが表示されることが判明。予約を取ろうとしている人の画面ではそれがわからないため、何度も操作を繰り返し、計10回分も予約してしまった人もいた。

 担当者は「市民にご不便をおかけし、本当に申し訳ない」と話し、原因究明や復旧に長期間を要する場合は、コールセンターの人員を増やすなどして対応する可能性もあると説明した。

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