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箱根ヶ崎駅90周年 瑞穂で企画展
JR箱根ヶ崎駅(瑞穂町)が今年12月に開業90周年を迎えるのを前に、瑞穂町郷土資料館「けやき館」で、JR八高線の歴史を紹介する企画展「ふるさとの鉄路―八高線と瑞穂町の公共交通のあゆみ―」が開かれている。
戦争や電化 歴史振り返る
八高線は東京方面への貨物輸送のため、1920年代に南北の2方向から工事を開始。同町では31年に箱根ヶ崎を通る「八高南線」が開通し、34年に八王子―高崎間が八高線として全線開通した。建設当初は日本海側と東京・横浜を結ぶ輸送路の一部として重視されたという。列車は蒸気機関車からディーゼル機関車や電車へと代わった。
同館1階を訪れると、箱根ヶ崎駅で使用されていた運賃表が来館者を迎える。会場内には、「8850形」「1070形」といった、八高線を走っていたのと同じ蒸気機関車の写真を展示。機関車の運転士の制服や懐かしい硬券の切符、古くなって駅の柱などに二次利用されたレールの一部などの実物も並ぶ。
33年当時の八高南線の時刻表を見ると、1日あたり上り8本、下り7本の列車が往復していたことがわかる。また、地域の路線バスの資料も展示しており、駅を中心とした公共交通の歩みも紹介している。
企画展を担当する同館の関口健さんは「90年の間に戦争や電化など、色んな出来事や変化があったが、今も走り続けている八高線の歴史を知ってほしい」と話している。
入館無料で9月20日まで。期間中は展示の入れ替えや展示解説(9月4日)を行うほか、2階には鉄道模型も展示している。問い合わせは同館(042・568・0634)。