鉄道模型の甲子園V

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文部科学大臣賞を受賞したジオラマ。線路の手前に田んぼ、奥には山林が広がる(学校提供)
文部科学大臣賞を受賞したジオラマ。線路の手前に田んぼ、奥には山林が広がる(学校提供)
夏休みも連日集まって作業を進めた「鉄道模型デザイン班」のメンバー(学校提供)
夏休みも連日集まって作業を進めた「鉄道模型デザイン班」のメンバー(学校提供)

 

白梅学園清修中高一貫部

鉄道ジオラマの出来栄えを競う今年の「全国高校鉄道模型コンテスト」で、小平市の 白梅しらうめ 学園清修中高一貫部が、最優秀賞にあたる「文部科学大臣賞」を初めて受賞した。のどかな里山を線路が走る風景を再現した作品は、田んぼや山林の細部まで丹念に作り込んだ点などが高く評価された。悲願だった全国の頂点に立ち、生徒たちは喜んでいる。(柳沼晃太朗)

 「鉄道模型の甲子園」とも呼ばれる同コンテストは今年13回目で、全国から120校が参加。8月に新宿区の新宿住友ビル三角広場に作品が集まった。

 中高一貫の女子校の同校は、2012年から「鉄道模型デザイン班」が参加している。毎年上位に入る強豪校だが、文部科学大臣賞の受賞はこれまでなかった。今年は高校2年の8人が制作を担当。60センチ四方など規定されたボード上に、線路と周辺の風景をジオラマで再現する「モジュール部門」に出品するため、5月頃から設計図を描き、夏休みも連日学校に集まって、作業に没頭した。

 目指したイメージは、スタジオジブリの映画に出てくるような、懐かしい里山の風景。本物に近づける工夫を随所にこらした。線路奥の山林を作る際は、枝や葉の生え方を写真で研究しながら作業を進めた。その結果、どの角度から見ても自然の樹木に見えるような仕上がりになった。

 線路などにはメーカーの既製品を使うが、材料の多くは身の回りの物を代用した。例えば今回、線路手前に広がる田んぼの稲は、歯ブラシの毛を使った。1本ずつ抜き取り、黄緑色に染めてピンセットで束ねる作業を、4000束分以上繰り返した。

 「こんなもんで良いよね、と思った部分はない。隙のないできあがりになった」と部長の田仲優奈さん(16)は胸を張る。それだけに、最優秀賞に選ばれた瞬間は、みんなで泣きながら喜んだという。

 コンテスト後は、列車からの景色が「全てジオラマに見える」ほど、制作に没頭したこの夏。2年生はこのコンテストで引退となったが、田仲さんは「憧れだったジオラマ作りで目標が達成できて良かった。妥協せずに頑張った経験を、今後に生かしたい」と話す。

 最優秀賞に選ばれたジオラマ作品は10月9日から、JR国分寺駅の商業施設セレオ国分寺9階で展示される予定になっている。

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2372385 0 ニュース 2021/09/17 05:00:00 2021/09/17 05:00:00 2021/09/17 05:00:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/09/20210916-OYTNI50036-T.jpg?type=thumbnail

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