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おから カレーなる転身 豆腐店廃棄分レトルトに

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「カレーを食べて食品ロス問題にも関心を持ってもらいたい」と話す目取真さん
「カレーを食べて食品ロス問題にも関心を持ってもらいたい」と話す目取真さん

国分寺 目取真さんが開発

 豆腐の製造過程で廃棄される「おから」を使ったレトルトカレー「BATON CURRY おからキーマ」を、食品ロス問題の解決に取り組む国分寺市の 目取真めどるま興明こうめい さん(30)が開発した。商品名の「バトン」には、問題解決への意志をつなぐという思いが込められている。(柳沼晃太朗)

 目取真さんは沖縄県出身で、東京農業大で食料関係の経済学を学んだ。その後は都内の農業関係のベンチャー企業で勤務する一方、余った食品の有効活用を促すイベントを2018年から国分寺市で開いてきた。「食に関わる勉強や仕事を経て、食品ロスの問題を深く考えるようになった」と話す。

 昨年会社を辞め、各地のレトルトカレーの通信販売サイトの運営を始めた。何げなく参加した金融機関のセミナーで、日野市の豆腐店「とうふ どころ 三河屋」が、大量のおからを廃棄せざるを得ない状況を知った。

 廃棄されるおからを再利用できないか――。年間約300食のレトルトカレーを食べる研究家の顔も持つ目取真さんは、電子レンジや鍋で手軽に調理できるレトルトカレーで、おからを有効活用するアイデアを思いついた。

 クラウドファンディングで資金を募り、今年1月頃から開発に着手。製造はレトルトカレーを多く手がける宮崎県の工場に依頼し、三河屋には廃棄するおからの提供をお願いした。工場から送られてくる試作品を試食しては、材料や水分量のバランスなどについて試行錯誤を重ねた。

 当初はやや辛めの味付けだったが、「子どもにも食べてほしい」という思いから、スパイスの分量を調整。タマネギと豚ひき肉のうまみに国産大豆で作られたおからの甘みが絶妙に混ざり合うキーマカレーに仕上がった。

 完成したカレーは8月の販売開始に合わせ、三河屋の従業員にも試食してもらった。3代目の吉野大輝さん(29)は「ここまで本格的になるとは。廃棄していたおからを有効活用できてうれしい」と喜ぶ。三河屋でも今後店頭販売する予定だ。

 味だけでなく、開発にまつわるストーリーがそれぞれの商品にあることが、レトルトカレーの魅力だと言う目取真さん。「他の食品廃棄物でもレトルトカレー作りに挑戦し、『食品ロス問題解決』のストーリーを紡いでいきたい」と話す。

 販売はネットショップの「BASE(ベイス)」などで行い、1箱680円(税込み)。問い合わせは目取真さん(070・2829・9655)へ。

       

廃棄食材調理法周知へ 自治体推進

 食品ロスの国内推計値は約600万トン(2018年度)に及ぶ。そんな中、食品の有効活用を進める取り組みが、都内の自治体でも行われている。

 多摩市は今年から市のホームページで、食材を無駄なく使い切るレシピの公開を始めた。キャベツの芯やニンジンの皮といった捨てがちな食材でピクルスやスパゲティなどを作るレシピを掲載している。市民からは「気軽に作ることができておいしかった」と、好評の声が届いているという。

 荒川区では6~7月、老舗豆腐店で廃棄されるおからを使った新メニューを開発する「第1回おから活用グランプリ」が開催された。飲食店など27店舗が参加し、客が店を巡って投票した。コロッケやチーズケーキといった数々のメニューが登場し、区の担当者は「食品ロスについて学ぶいい機会になった」と話した。

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2389793 0 ニュース 2021/09/24 05:00:00 2021/09/24 05:00:00 2021/09/24 05:00:00 「幅広い世代にカレーを味わってもらいたい」と話す目取真さん(国分寺市で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/09/20210923-OYTNI50041-T.jpg?type=thumbnail

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