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こけむした石の間を水が流れる木谷沢渓流
こけむした石の間を水が流れる木谷沢渓流
ガイドツアーで散策道を歩く杉上さん家族(いずれも江府町で)
ガイドツアーで散策道を歩く杉上さん家族(いずれも江府町で)

穴場スポット

木谷沢渓流

 大型連休が近づいてきた。鳥取砂丘(鳥取市)や水木しげるロード(境港市)のような「横綱級」ではなくても、趣や味がある穴場的な観光スポットが県内にはたくさんある。春の陽気に誘われて、自然や歴史を訪ねる小旅行に出かけた。

 キャッチコピーをつけるとすれば「身近にある秘境」だろう。大山の南側に広がる奥大山エリアにある木谷沢きたにざわ渓流(江府町御机)は、駐車場から3分ほど歩くと着いてしまうが、そこはもう別世界だ。

 トチノキやミズナラなどが生い茂る森の中、こけむした石の間を澄んだ水が勢いよく流れていく。「渓流の歌姫」と呼ばれる野鳥のミソサザイの鳴き声も聞こえてきた。「西日本最大級の大山のブナの森に降った雨や雪解け水が豊かな腐葉土に染み込み、約20年かけて磨かれ、ここにも流れてきます」。江府町観光協会の遠藤真吾さん(37)が教えてくれた。

 木谷沢渓流が一般に知られるようになったのは近年だ。ミネラルウォーターを製造する「サントリー天然水 奥大山ブナの森工場」が2008年に近くで稼働を始め、工場見学(新型コロナウイルスの影響で現在は休止中)に合わせて散策する人が増え始めた。17年に歌手の宇多田ヒカルさんが奥大山でロケをした天然水のCMが放映されると、「宇多田さんが歩いた景色に似ている」と話題になり、団体旅行のコースに組み込まれるようになった。今は年間約10万人が訪れる。

 約1キロの散策道があり、1時間ほどで歩ける。高低差が少なく、犬を連れて歩く高齢者の姿も見られる。渓流の中央にあるせきでは、雨の後には上部からシャワーのように水が流れ落ち、マイナスイオンを浴びているようにも感じられる。Vの字に見えることから「ビクトリーツリー」と名付けられたトチノキなど、樹木も見どころだ。「春の女神」と呼ばれるギフチョウが舞う姿を観察できることもあるという。

 同協会は16年からガイドツアーを始め、関西を中心に県外の観光客からも申し込みがある。3月31日には兵庫県丹波市から工務店経営の杉上佳巳さん(46)が家族4人と一緒に訪れた。遠藤さんの案内でゆっくり歩いた杉上さんは「天気が良くて、空気も水もきれい。せせらぎの音を聞いてリフレッシュできた」と森林浴を満喫していた。

 季節によって表情を変えるのも魅力。杉上さんが訪れた日には遠くに大山の南壁が望めたが、4月中旬以降は森がうっそうとして南壁も見えなくなる。夏はジャングルのようになり昼でも薄暗く、気温は20度ぐらいに保たれる。

 遠藤さんは「手軽に行ける所に、奥大山を象徴するような手つかずの自然が残っている。コロナ禍で疲れた心と体を癒やしに来ていただきたい」と話している。

(但見易史)

 「Newニューもん@鳥取」4月シリーズは「穴場スポット」をテーマに連載します。

<メモ> 木谷沢渓流は米子自動車道江府インターチェンジから車で約20分。奥大山スキー場(休止中)の道路を挟んだ向かい側が入り口で、駐車場と看板がある。同スキー場の駐車場近くで地下水をくむことができる。江府町観光協会が行っているガイドツアーは、1人1時間1000円で要予約。年中受け付けており、問い合わせは同協会(0859・75・6007)。

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1974730 0 New門@鳥取 2021/04/10 05:00:00 2021/04/10 05:00:00 2021/04/10 05:00:00 こけむした石の間を水が流れる木谷沢渓流(江府町で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/04/20210409-OYTAI50051-T.jpg?type=thumbnail

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