90年の歩み語る転車台<若桜鉄道>

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国の登録有形文化財の転車台(若桜町若桜の若桜駅で)
国の登録有形文化財の転車台(若桜町若桜の若桜駅で)
山間部を走る観光列車「昭和」(八頭町徳丸で)
山間部を走る観光列車「昭和」(八頭町徳丸で)

 鉄道の旅の記念となる「鉄印」。今回は昭和初期の面影が残る駅舎など、鉄道遺産が豊富な若桜鉄道を紹介する。鉄印がもらえる若桜駅(若桜町)にも、貴重な施設がある。

全9駅19・2キロ

 郡家こおげ(八頭町)―若桜間19・2キロの全9駅を約30分で結ぶ。郡家から若桜を経由し、兵庫県但馬地域に向かう鉄道が計画され、1930年1月に郡家―隼駅間が開業。同年12月に全線開通したものの、そこから先は着工されなかった。

 87年の国鉄分割民営化を機に沿線の八頭、若桜両町などが出資し、第3セクター鉄道として再出発した。JR西日本の因美線に乗り入れ、乗り換えなしで鳥取駅との間を行き来できる列車もある。

文化財

 鉄道施設の多くが開業時の姿をとどめ、レトロな雰囲気が漂う。鉄道近代化の歴史を物語る貴重な遺産として、2008年に駅舎や鉄道橋など23施設が国の登録有形文化財になった。

 その一つが若桜駅にある機関車の転車台(直径約15メートル)だ。円形のくぼみに橋のような台「プレートガーダー」を備え、この上に車両を載せ人力で向きを変えていた。実際に操作を体験することもできる。

観光列車

 沿線の少子高齢化などに伴う利用者数の減少に対応するため、近年は観光客の呼び込みに力を入れている。18~20年には「昭和」「八頭号」「若桜号」の3種類の観光列車を導入した。

 車両のデザインは、JR九州の豪華寝台列車「ななつ星in九州」を手がけた工業デザイナー、水戸岡鋭治氏が担当した。落ち着いた色合いの外観と、手すりなどに木材を用いたぬくもりのある内装が人気を集めている。

お得きっぷ

 同じ日に何度でも乗れる「1日フリー乗車券」(760円)、土日や祝日に大人と子どものペアが1日乗り放題の「親子きっぷ」(760円)などを販売している。矢部雅彦総務部長は「若桜鉄道には、歴史ある駅舎や日本の原風景が詰まっている。ゆったりとした周辺地域に癒やされながら、歴史を感じてもらえたら」と話している。(門前光)

力強い筆致 花びら添え

 若桜鉄道の鉄印=写真=は会社名にちなみ、風に舞う桜の花があしらわれている。淡い色合いの花びらの上に、力強い筆致の「若桜鉄道」の文字を配してある。職員が筆で書いた文字を印刷したものという。

 素材の紙には、柔らかな風合いの和紙を採用した。観光列車「昭和」「八頭号」「若桜号」の判も印刷されている。記帳には鉄印帳と切符の提示が必要だ。

 切符は懐かしさを感じさせる厚紙製で、鉄道愛好家から人気を集めている。記帳の際に会社名の判を押してもらえるほか、日付を手書きしてもらえる。鉄印帳が2200円で、記帳料は300円(いずれも税込み)。在庫などの問い合わせは同鉄道(0858・82・0919)。

 各地域の「鉄印帳を携えて」も読めます。

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1556218 0 鉄印帳を携えて 2020/10/18 05:00:00 2020/10/18 05:19:56 2020/10/18 05:19:56 国の登録有形文化財に指定されている機関車転車台(若桜町若桜の若桜駅で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/10/20201017-OYTAI50019-T.jpg?type=thumbnail

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