人口増 競う盤ゲーム

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ゲームを楽しむ参加者とプレーを見守る中西さん(右後列、鳥取市永楽温泉町で)
ゲームを楽しむ参加者とプレーを見守る中西さん(右後列、鳥取市永楽温泉町で)
観光振興や企業誘致などを通じて人口を増やすボードゲーム
観光振興や企業誘致などを通じて人口を増やすボードゲーム

 

環境大生が考案 「施策」カードや「予算」コイン駆使

 

「地域課題 考える契機に」

 遊びながら地方創生について学べるボードゲームを、公立鳥取環境大(鳥取市)経営学部4年の中西柾人さん(21)(智頭町)が考案した。プレーヤーが町の観光振興や企業誘致、教育などに取り組み、「人口」を増やすルールで、16日には鳥取市内で住民向けの体験会を開催。中西さんは「自分たちが住む地域が抱えている問題を、みんなで考えるきっかけになれば」と期待する。(河合修平)

 「会社を増やせば、税収も多くなる」「教育機関がないと人がいなくなってしまう」――。この日、鳥取市永楽温泉町の市移住・交流情報ガーデンで行われた体験会で、参加した住民9人が「観光の充実」「子育てしやすい地域」など、理想の町づくりをボード上で展開し、競い合った。

 プレーした鳥取大農学部3年の堀内夏樹さん(21)は「人口を増やすための効果的な施策を考えるのが難しかった。行政に興味はなかったけれど、現実の県や市町村がどんな風に地方創生に取り組んでいるのか知りたくなった」と前向きに受け止める。

 ゲームは、智頭町で住民たちと町おこしについて話し合うなどしてきた中西さんが昨年10月、「人口減少や少子高齢化など、鳥取が抱える問題の解決策を遊びながら意識できるようなゲームを作ろう」と考案した。

 参加者は、「10代」「20代」「70代以上」などと年齢層の枠を書いたボードと町の地図、人口を表す人形、「子どもが生まれる」「進学先不足」「高齢化」などの出来事を記したカードを使う。スタート時、人口は28人で予算のコインは10枚。順にカードをめくり、コインで学校や会社を作ったり、婚活イベントや子育て給付を実施したりし、施策に応じて、カードに書かれた「保育園があればプラス1人」「大学がないと10代が2人減少」などの指示で人口を増減させていく。

 移住者を獲得すれば人口がプラスになり、「地域おこし協力隊員が商品開発」すればコインが5枚増える。しかし、施策の実施にはコストもかかるため、必ず利点と欠点がある。中西さんは「『これさえやれば、人口が増える』という都合のいい策はないはず。リアリティーを追求した」と語る。

 同交流情報ガーデンの移住定住コンシェルジュリーダー高木章子さん(65)もゲームを体験。「住みたい、来てみたい魅力のある地域を作るにはどうすればいいか、みんなで知恵を出し合うツールとして活用できそう」と歓迎する。体験会は今後も鳥取市や智頭町などで開催する予定といい、中西さんは「地域の課題を解決するのは簡単ではないけれど、問題を知り、意識をすることが大事だと思う」と話していた。

446935 1 ニュース 2019/02/17 05:00:00 2019/02/17 05:00:00 2019/02/17 05:00:00 ボードゲームで地方創生に取り組む参加者たち https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/02/20190216-OYTNI50015-T.jpg?type=thumbnail

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