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吉岡温泉「滞在型」目指す

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テントサウナなど新たな設備が加わった「吉岡温泉会館一ノ湯」(鳥取市で)
テントサウナなど新たな設備が加わった「吉岡温泉会館一ノ湯」(鳥取市で)

入湯客2割減 入浴以外の魅力発信へ

遊歩道整備や散策マップ

 「美肌の湯」や「熱湯」で知られる吉岡温泉(鳥取市吉岡温泉町)が、コロナ禍で入湯客が減少する中、新たな観光スタイルを打ち出そうとしている。日帰り温泉施設「吉岡温泉会館一ノ湯」の改修や、遊歩道の整備などで、入浴だけで終わらない「滞在型」への転換を図っており、一ノ湯の松浦聡子館長(42)は「地域を巻き込みながら、吉岡温泉を盛り上げていきたい」と話している。(東大貴)

 吉岡温泉の歴史は平安時代まで遡り、「鳥取の奥座敷」とも呼ばれて親しまれてきた。源泉が51・3度と高く、一部の湯船の温度が45度にもなる熱い湯を求めて、北海道や鹿児島など全国各地から客が訪れるという。

 ただ、昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で客足が遠のき、今年3月末までの1年間で来館者は前年比で2割以上減った。売り上げも約3割落ち込んだが、一ノ湯を所有・運営しているのが自治会が法人化した認可地縁団体で、国の持続化給付金などは受けられなかったため、県や市の新型コロナ対策の補助金300万~400万円を頼りに運営をやりくりしてきたという。

 そんな中、松浦館長らは「コロナ禍でもできることを」と、一ノ湯周辺の魅力発信に乗り出した。近くの市立湖南学園の授業や自治会の協議会から、入湯客が立ち寄れるように一ノ湯の隣にある秋葉山の遊歩道を整備するよう求める声もあり、遊歩道沿いの柵や秋葉山の見どころなどを紹介する散策マップを設置した。

 一ノ湯と吉岡神社を結ぶ「宮ノ下通り」にある空き家などを利活用しようと、新たな事業者の呼び込みに動き、4月にはパン店がオープンし、コーヒー店の開店も控える。通りでレストラン「パーラー株湯」を営む吉田裕志さん(41)は「町の空気感が変わりつつある。1馬力だったものを2馬力、3馬力にして、町を盛り上げていきたい」と意気込む。

 一ノ湯自体も3月から休館し、浴室などを改修。熱したサウナストーンに温泉をかけて蒸気を発生させ、発汗を促す「ロウリュ」が楽しめるテントサウナや、水シャワーも新設し、今月8日から営業を再開している。近くに住む山岡淳一さん(81)は「露天風呂にも手すりが付いて、利用しやすくなっていた。温泉は昔から町民の財産。みんなで大事にしていきたい」と話していた。

 一ノ湯は新型コロナ対策について専門家による審査を受けた県の「認証店」にもなっており、松浦館長は「安心・安全な施設として利用してもらえる」とした上で、「コロナ禍でも前向きに取り組んできた。今後にも期待してほしい」と力を込める。

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1994230 0 ニュース 2021/04/19 05:00:00 2021/04/19 05:00:00 2021/04/19 05:00:00 新たな設備が加わった温泉施設(鳥取市吉岡温泉町で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/04/20210418-OYTNI50023-T.jpg?type=thumbnail

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