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感染対策 「鳥取方式」強化

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集団接種 臨時会場設置へ

 県内の新型コロナウイルスの急激な感染拡大を受けて、県は、「鳥取方式」と呼ばれる対策の強化を図る。入院病床や宿泊療養用の部屋数を増やし、県内の大学で学生がすぐにPCR検査を受けられるようにするほか、県がワクチンの集団接種会場を設置することも検討している。(安恒勇気)

 県内では、全国的な感染拡大と重なるように、3月下旬以降、感染者が急増。4件のクラスター(感染集団)が発生し、4月には1か月間の感染確認が初めて100人を超えた。また、スクリーニング(ふるい分け)検査では、感染力が強いとされる変異したウイルスの割合も8割以上を占めている。

 こうした状況に危機感を強めた県は、医療機関と協議を進め、感染者がすぐに入院できる病床を204床(4月1日現在)から、267床(5月7日現在)まで増やした。無症状や重症化のリスクが低い感染者が入る宿泊療養の施設も、県東部(66室)と西部(40室)にしかなかったが、中部でも倉吉シティホテル(倉吉市)の協力を得て35室を確保。14日から稼働し、平日は県立厚生病院(同)の医師を中心にオンライン診療を行う。これまで認めていなかった在宅療養についても、入院病床や宿泊療養施設が逼迫ひっぱくした際に、症状が軽快した患者には認めることにした。

 また、公立鳥取環境大の部活動でクラスターが発生したことから、同大学をはじめ、鳥取大、鳥取看護大、鳥取短期大、米子高専の計5校で、体調に不安がある学生が希望すれば、学内でPCR検査を受けられるようにする。

 ワクチン接種についても、6月中旬~7月末に県営の集団接種会場を臨時で設けることを検討。市町村が行っている接種に影響が出ないように、歯科医師の活用も含めて医療関係者らと調整を進めている。対象は65歳以上の高齢者で、場所は鳥取市と米子市を予定。各会場で土日に1日200人程度の接種を見込んでおり、米モデルナ製のワクチンを使うことを想定している。

 平井知事は12日の記者会見で、「他の地域と比べれば抑え込んでいる」としながらも、「山火事になると、小さな自治体では消すのに限界がある。大切なのはぼやで消すことだ」と体制強化の重要性を強調した。

<鳥取方式> 新型コロナの感染を封じ込めるために、県が進めている「早期検査・早期入院・早期治療」の対応を指す。県内では昨年4月10日に初めて感染者が確認されて以来、感染者が出る度に接触者すべてにPCR検査を実施。感染者には、重症化を防ぐため、症状の有無にかかわらず、すぐに入院してもらうようにしている。

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2047032 0 ニュース 2021/05/13 05:00:00 2021/05/13 05:00:00 2021/05/13 05:00:00

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