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大山登山 広がる感染対策

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初めての登山に挑戦する西村記者(6日、大山で)=川本一喬撮影
初めての登山に挑戦する西村記者(6日、大山で)=川本一喬撮影
日本海のパノラマを楽しむ登山者ら
日本海のパノラマを楽しむ登山者ら

新人記者 登頂ルポ

密接回避やマスク より一層の心がけを

 大山(1729メートル)に夏山登山の季節がやって来た。今年は、県が登山時のガイドライン(指針)を見直して新型コロナウイルスの感染拡大防止の対策強化を打ち出し、6月第1日曜日に行われている夏山開きの安全祈願神事は平日の4日に前倒しされた。コロナ禍での夏山シーズンは2年目。新型コロナ対策は、どれくらい浸透しているのだろうか。5月に鳥取支局に着任した新人記者(22)が登ってみた。(西村歩)

 6日午前7時頃、登山道に到着すると、入り口近くに貼り出された県の新型コロナ対策の呼びかけが目に入った。「グループ登山は5人以内」「人との距離が近い場合は、登山中であっても熱中症に注意しながらマスクを着用しましょう」。今年からガイドラインに加わった対策例も含まれており、白い不織布マスクで鼻までしっかり覆ってから登山道を踏み出した。

 この日が、生まれて初めての登山。いきなり中国地方最高峰への挑戦となり、無事に登れるか不安に思っていたら、序盤から石に何度かつまずき、思っていたよりも段差の大きい階段に息が上がった。

 下山してくる人とすれ違うたびに「おはようございます」「頑張ってください」と声をかけられた。「こんなにあいさつしてくれるんだ」。マスクで顔が蒸れて汗が滴る中、驚きとともに、元気をもらった。

 県は昨シーズン、「会釈だけでも気持ちは十分に伝わる」として声を出してのあいさつは控えるように呼びかけていた。しかし、今年は、登山ではあいさつを交わすのが慣習となっていることを考慮して、そこまでは求めず、密接の回避や混雑時のマスク着用などの形で感染防止を図る方針に変更した。6合目の避難小屋で会った名古屋市から訪れた会社員の鳥居誉美しげみさん(49)は「飛沫ひまつが飛ぶ恐れがあるので、あいさつはマスク越しでするよう心がけた」と話していた。

 8合目からは、低木のダイセンキャラボクの群生が広がり、振り返ると、弧を描いたような弓ヶ浜半島や田園風景が眺望できた。米子市の無職金森幹夫さん(76)は「大山の色々な風景を撮りたい」と夏山シーズンを楽しみにしていたといい、400枚ほど撮影していた。

 登山道の終点で、頂上碑がある弥山みせん(1709メートル)に着いた時には、出発から3時間半ほどたっていた。山頂では、記念撮影をしたり、休憩スペースで昼食を楽しんだりする登山者の姿が見られた。

 小さな子がいたので、声をかけてみた。家族で登ったという米子市の精山結花ちゃん(4)で、「手足を使ってよじ登れて楽しかった」とはじける笑顔で話してくれた。父親によると、2回目の登頂といい、最後の力を振り絞るようにたどり着いた自分が恥ずかしくなった。

 登山者は2~3人のグループが多く、間隔を意識しながら歩いており、県のガイドラインは守られているように感じた。ただ、この日は天候に恵まれ、日曜日だったこともあり、山頂の休憩スペースには50人ほどが滞在し、密になる場面が見られた。達成感から気が緩み、食事をしながら、つい大声で談笑してしまうグループもいた。

 下山したのは午後2時半頃。ホッと一息つくと、山頂や登山道ではごみを見かけなかったことに気づいた。それだけ、多くの人に愛されているのだと実感した。

 年間約6万人が登山に訪れる大山。話を聞くと、昨年から登山時の新型コロナ対策を変えていないという人が多かったが、感染力が強いとされる変異した新型コロナウイルスが広まっていることもあり、油断は禁物。コロナ禍の安全安心な登山のためにも、大山の自然の美しさを守るためにも、登山者のより一層の心がけが欠かせない。

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2110200 0 ニュース 2021/06/09 05:00:00 2021/06/09 05:00:00 2021/06/09 05:00:00 大山登山に挑戦した西村記者 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/06/20210608-OYTNI50012-T.jpg?type=thumbnail

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