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プログラミング 高まる熱

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牛などのイラストを使ったゲームでプログラミングを学ぶ子どもたち(鳥取市で)
牛などのイラストを使ったゲームでプログラミングを学ぶ子どもたち(鳥取市で)

 子ども向け教室人気

 IT活用時代のニーズ

 2020年度から小学校でプログラミング教育が必修化されたのを受け、鳥取市のIT(情報技術)企業「アクシス」が運営する子ども向けプログラミング教室の人気が高まっている。体験会の参加者と受講生数は19年度に約230人だったのが、20年度は約350人と1・5倍に増加。世の中はIT活用が不可欠な時代になっており、アクシスでは「ITを使って鳥取を発展させる人材を育てていきたい」と意気込んでいる。(脇孝之)

 「このゲームの中で、オブジェクト(画面を動かす命令が組み込まれた絵)はいくつあるかな?」

 鳥取市のJR鳥取駅南にあるアクシスの子ども向けプログラミング教室「TIA Kids School(ティアキッズスクール)」。パソコン画面が投影されたスクリーンに大きな牛の顔や葉っぱ、チーズなどの絵が映り、男性講師が問いかけた。

 アクシスは6年前に「子どもたちがIT時代に活躍できる力を身につけてほしい」と開設。幼児から小学生までを対象に入門、基礎、応用の3コースがあり、段階的にプログラミングを学べるように構成されている。

 入門コースはキーボードを使わず、おもちゃのブロックなどを用いて思い通りに動かすおもしろさを実感させる。基礎コースではキーボードやマウスを使ってゲームやアニメーション、音楽などを制作。応用コースではモーターやセンサーを利用しておもちゃの車を走らせるなど実際に物体を動かすプログラミングを習得させる。楽しみながら自然と学べる内容で、中には独自のゲーム作りに挑む子もいるという。

 受講料は基礎コースで1レッスン(90分)1000円と2000円。入会金や教材費は無料だ。小学5年の男児は「最初は何をするのか理解できなかったけど、今はオブジェクトが動きを制御することがわかった。自分でプログラムを組んで思い通りに画面を動かすのがおもしろい」と楽しげに話す。

 実社会では商品の売れ筋予測や業務の効率化などでIT活用は欠かせなくなっている。担当の河原 央実ひろのり さん(27)は「受講する子どもたちには実社会でどんなプログラミングが使われているかを考えられるようになってほしい。ここで学んでIT人材として育ってほしい」と期待する。

 ITに欠かせないプログラミングは県内でほかに、鳥取市の「進学塾ビー・ゼミナール」や米子市の「米子新開ロボット教室ムーブ・オン」が子ども向けに教えている。

 高校でも必修化 来年度から

 論理的思考を学ぶプログラミング教育は学習指導要領の改定で2020年度から小学校で必修化された。日本の産業競争力を向上させるのが狙いで、すでに欧州の多くの国や地域で導入されているという。

 ただ、日本では必修化と言っても教科書があるわけではなく、1~6年の間に何らかの形でプログラミングに触れることが求められている。教育内容は各学校に委ねられ、文部科学省などが紹介する例を参考に実施している。県内では鳥取市立湖南学園の小学2年がキャラクターを動かすプログラミングを体験。米子市立和田小では6年が電気を無駄なく使うためにどのようにセンサーを組み合わせればよいかを考えるなどの学習に取り組んでいる。

 また、中学校では21年度から技術・家庭科で学ぶプログラミング教育の分量が増える。高校では22年度から「情報I」が新設されて必修となり、プログラミングやデータベースの基礎などを学習する。

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2123548 1 ニュース 2021/06/15 05:00:00 2021/06/15 05:00:00 2021/06/15 05:00:00 牛を喜ばせるプログラミングを学ぶ子どもたち(鳥取市で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/06/20210614-OYTNI50000-T.jpg?type=thumbnail

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