自然と芸術欲張り旅<あいの風とやま鉄道>

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あいの風   とやま鉄道
あいの風   とやま鉄道
地域の人のくつろぎの場ともなっているヒスイテラス。大きな窓からヒスイ海岸を一望できる(朝日町宮崎で)
地域の人のくつろぎの場ともなっているヒスイテラス。大きな窓からヒスイ海岸を一望できる(朝日町宮崎で)
小杉駅ホームに設置された鏝絵の看板(射水市三ヶで)
小杉駅ホームに設置された鏝絵の看板(射水市三ヶで)
富山湾沿いを走り、早月川に架かる橋をわたる車両(魚津市で)
富山湾沿いを走り、早月川に架かる橋をわたる車両(魚津市で)
あいの風とやま鉄道の鉄印
あいの風とやま鉄道の鉄印

 ご朱印帳の鉄道版「鉄印帳」が好評だ。県内ではあいの風とやま鉄道(富山市)の富山駅と高岡駅で鉄印がもらえる。沿線の名所では、食や芸術を満喫できる。

 朝日町の越中宮崎駅から小矢部市の石動駅まで20駅をつなぐ全長100・1キロの線路。2015年3月の北陸新幹線開業と同時に並行在来線の経営を引き継いだ。県内を東西に横断し、県民の生活路線としても広く使われている。

ヒスイ探し 車窓から富山湾や立山連峰を望めるなど、自然あふれる沿線でひときわ人気のスポットが、最東端・越中宮崎駅からすぐの「ヒスイ海岸」だ。流れ着くヒスイやルビーの原石を求めて全国から観光客が訪れる。

 海岸沿いの観光交流拠点「ヒスイテラス」には、ガイド役の「ヒスイめぐみの会」のメンバーが常駐し、ヒスイ探しのアドバイスをしてくれる。地域のイベントも開かれ、多くの人が集う場所だ。同会の扇谷誠会長(83)は「全国の人と仲良くなれますよ」と話す。

 泊駅の待合室には地元の人から愛される手作りお菓子の店「ナチュラルスイーツぽんぽん」がある。ペースト状の栗と生クリームのシフォンケーキや、県産のシャインマスカットなどのフルーツサンドも並び、食欲の秋を満喫できる。来年4月からインターネット販売に切り替わる予定で、店長の疋田美優さん(23)は「それまでにぜひ立ち寄ってほしい」と呼びかける。

 秋らしく芸術を楽しみながら散策できるのは、小杉駅周辺だ。泥を壁に塗る道具の「こて」を使って漆喰しっくいを練りあげて描く伝統工芸「鏝絵こてえ」の看板が理容室や工務店など約50か所に設置されている。小杉地区は江戸時代から左官職人を多数輩出し、「鏝絵のまち」として知られる。同駅内にも開業1周年を記念して設置された看板がある。

 旅のお供に、1日乗り放題の「フリーきっぷ」(大人1500円)が販売されている。県美術館(富山市)などで提示すると割引の特典付きだ。(川尻岳宏)

由来も登場家持の歌記す

 あいの風とやま鉄道の鉄印は、中央に社名が書かれ、周囲に奈良時代の歌人・大伴家持の歌「あゆの風 いたく吹くらし 奈呉の海人の 釣する小舟 漕ぎ隠る見ゆ」が記されている。

 家持は今の高岡市伏木に越中国守として赴任し、万葉集の多くの歌を詠んだ。鉄印帳の歌は、強い風に揺られた釣り舟が、波の間から見え隠れする様子を描いたものだ。

 「あゆの風」は「あいの風」のことで、日本海側を春から夏にかけて吹き、「幸せを運ぶ風」として県民に知られており、鉄道名の由来にもなっている。

 記帳の受け付けは富山駅と高岡駅で。記帳料は300円。鉄印帳(2200円)は県内では完売した。問い合わせは、同鉄道富山駅(076・431・3409)へ。

 各地域の「鉄印帳を携えて」も読めます。

無断転載・複製を禁じます
1535053 0 鉄印帳を携えて 2020/10/10 05:00:00 2020/10/13 19:25:54 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/10/toyama20201009-OYTAI50019-1.jpg?type=thumbnail

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