東海北陸道 大雪260台立ち往生 氷見で倒木79世帯孤立
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強い冬型の気圧配置や寒気の流入で、県内では10日も大雪に見舞われた。東海北陸自動車道では車両約260台の立ち往生が発生。県が陸上自衛隊に災害派遣を要請した。雪は3連休の最終日の11日朝にかけても続くとみられ、県や富山地方気象台は引き続き、雪害への警戒を呼びかけている。
■5地点で100センチ超 同気象台によると、10日の最大積雪量は富山市石坂で128センチ(午前2時)、砺波市で127センチ(午前9時)など午後2時までに全8地点のうち5地点で100センチを超えた。
その影響で、東海北陸自動車道の福光インターチェンジ―小矢部砺波ジャンクション(JCT)間の上下線では一時、約260台の車両が立ち往生。県は10日朝、車両の
中日本高速道路などによると、9日午後3時頃、同JCTから高山方面に約3キロの地点で車両が雪にはまって動けなくなったことで後続車両が立ち往生し、渋滞は約3キロに及んだ。
自衛隊や同社、県警機動隊員ら計約100人が10日朝から救助活動にあたり、解消を急いだ。
■除雪事故相次ぐ 除雪中の事故や交通機関の運休も相次いだ。
県や射水署の発表によると、射水市内の介護老人保健施設の駐車場で同日午前6時頃、除雪作業中の男性職員(42)が除雪機に指を巻き込まれて重傷を負うなど11人が重軽傷を負った。氷見市内では倒木などで道路がふさがれた影響で、午後6時現在、4集落79世帯が孤立しているという。
JR西日本によると、北陸新幹線の上下線計6本、特急サンダーバード号の上下線計46本で運休。城端線、氷見線、高山線は終日運転しなかった。あいの風とやま鉄道も9日に続いて終日運休とした。
■きょう以降も警戒 雪は、11日未明から朝にかけて断続的に降り続いた後、同日昼前から収束に向かう見込みだ。
予想降雪量は同日正午までの24時間に平野部で30センチ、山間部で50センチ。12日正午までの24時間に平野部で1~5センチ、山間部で5~10センチとなっている。同気象台は雪が弱まった後も雪崩や落雪、水道や路面の凍結などに注意を呼びかけている。