除雪作業急ピッチ 道路回復見込めず
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交通乱れ続く
県内の大雪はピークを過ぎ、11日は各地で除雪作業が急ピッチで進められた。しかし、積雪が100センチを超えている地域も多く、道路状況の回復なども見込めないため、平日となる12日以降も交通の混乱などが予想される。
■富山で積雪125センチ
富山地方気象台によると、11日は午後3時までの積雪が富山市石坂で最大125センチ、朝日町で同115センチ、砺波市で同113センチなどとなり、全8地点中5地点で100センチ超が観測された。
富山駅前の幹線道路では、大型重機による除雪作業が行われた。住宅街の路地などでも、住民がスコップで雪かきを進めていた。
大雪は収束に向かっているが、12日以降も雪や雨が続き、13日午前6時までの24時間降雪量は平野部で1~5センチ、山間部で20~40センチと予想されている。
気温の上昇も見込まれ、同気象台は今後、除雪作業や歩行中などの雪崩や屋根からの落雪に注意するよう呼びかけている。
■立ち往生は解消
中日本高速道路によると、10日に東海北陸自動車道で発生した車両約260台の立ち往生は、同日午後10時頃にすべて解消した。しかし、福光インターチェンジ(IC)―小矢部砺波ジャンクション間のほか、北陸道の滑川―朝日IC間で、11日午後6時現在、通行止めとなっている。
JR西日本によると、11日は城端線で3本、氷見線で6本を運行したが、高山線は終日運休した。北陸新幹線は運転を再開した。
富山市内の路面電車は、富山駅―岩瀬浜間で10日正午から折り返し運転を再開したが、富山駅南側の富山大学前、南富山駅前方面と、環状線は運転を見合わせており、再開のめどは立っていない。
雪の重みによる船舶の浸水や転覆も相次いだ。伏木海上保安部によると、11日までに、富山市の岩瀬運河や入善漁港など県内7か所でプレジャーボートや漁船、屋形船など計22隻が転覆や浸水した。
■氷見で男性死亡
氷見市の民家敷地で10日午後2時半頃、雪に埋もれた車内から男性1人が心肺停止の状態で見つかり、死亡が確認された。市や地元消防によると、家を訪ねた民生委員が発見し、119番通報した。車はエンジンがかかった状態で、男性は運転席に座っていたという。