こども病院整備「困難」 知事公約 

スクラップは会員限定です

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

こども病院整備などについて議論した「県小児医療等提供体制検討会」(3日夜、富山市の県民会館で)
こども病院整備などについて議論した「県小児医療等提供体制検討会」(3日夜、富山市の県民会館で)

 

医療関係者などから声

 県は3日夜、新田知事が公約に掲げた「富山こども病院」の整備などについて検討する「県小児医療等提供体制検討会」(会長・馬瀬大助県医師会長)の初会合を富山市内で開いた。出席した委員から「こども病院の新設は困難」との意見が相次いだ。県は小児医療の今後のあり方について年内に中間取りまとめを行う。

 初会合には、医療や患者団体の関係者ら17人が参加。県は、今後県内で小児科医の不足が予想されることや、ニーズが増える心の問題に対応する児童精神科医が足りていないことなど、小児医療の現状を報告した。

 だが出席者からは、こども病院整備に否定的な意見が大半だった。国立病院機構富山病院の金兼千春院長は「人口比から考えて採算性や小児科医の確保の意味でなかなか難しい。高度医療ができる県立中央病院、富山大付属病院、厚生連高岡病院が中心になって、ネットワークを形成するほうが現実的だ」と指摘した。

 子供の心の診療を担う県リハビリテーション病院・こども支援センターの影近謙治院長は、児童精神科医1人が年間4000人近い子供を診療している現状を紹介。「一つの医療機関だけでは解決しない。地域全体で関わっていくことが必要だ」と訴えた。

 一方、県心臓病の子どもを守る会の行部亮子会長は患者側の目線で、「成人になっても心臓病は治ることはない。成人になった子たちも、続けて安心して診ていける医療体制を作っていただきたい」と求めた。

 今後は検討会の下に作業部会を設置し、具体的な議論を進めていく。

スクラップは会員限定です

使い方
「地域」の最新記事一覧
2102320 0 ニュース 2021/06/05 05:00:00 2021/06/05 05:00:00 2021/06/05 05:00:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/06/20210604-OYTNI50035-T.jpg?type=thumbnail

ピックアップ

読売新聞購読申し込み

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)