日本酒輸出ぐいぐい 今年度最高更新 

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アジア、欧州へ5年で4倍

 新型コロナウイルスの影響で国内での日本酒の需要が落ち込む中、海外への輸出が好調だ。県酒造組合のまとめだと、今年度は昨年12月末時点ですでに過去最高だった2018年度の輸出量を更新。5年で4倍近くに拡大している。県も日本酒を輸出の重点品目として後押ししており、さらなる拡大が期待される。

 同組合によると、加盟する19社のうち10社が輸出に取り組み、今年度(昨年12月末時点)の輸出量は241キロ・リットルとなった。年度末まで3か月あるが、すでに17年度の62キロ・リットルの約4倍に達し、過去最高の18年度の175キロ・リットルも更新した。18年度以降は日韓関係の悪化や新型コロナの影響で低迷したが、今年度は世界的な経済回復が進み、各酒蔵が輸出に販路を求めた結果、大きく輸出量を伸ばした。

 同組合の田近清光事務局長は「輸出先は30の国・地域を超える。これから開拓していく国も多く、さらに輸出が拡大する可能性は大きい」と期待を込める。

 10社の中で最も輸出量が多い銀盤酒造(黒部市)が本格的に輸出を始めたのは4年ほど前。現在は中国や韓国、欧州など17か国・地域に輸出し、輸出量は10倍近く伸びた。コロナ禍で国内の需要は落ち込んだものの、輸出の増加で売り上げをカバーできたという。

 海外向けのブランドも作り、そこで使用する米は富山産を使用する。同酒造の山岸逸人社長は「海外では酒造りのストーリーが求められる。富山の酒蔵が富山の米で作る酒は、海外の人にも情景が浮かびやすい」と狙いを語る。今後は米国にも販路を広げる予定だ。山岸社長は「地元でも海外でも受け入れられる酒を造っていく」と意気込む。

 海外からの引き合いが増える中、県も日本酒を「県産農林水産物等品目別輸出促進方針」の中で重点品目に設定。見本市への出展や海外の飲食店とのタイアップなどの支援を行ってきた。

 ジェトロ富山も県産日本酒の輸出を支援しており、海外のバイヤーと県内の酒蔵をつなぐ商談会などを年2~3回重ねている。3月にもオーストリアやチェコ、ハンガリーのバイヤーを招き、オンラインでの商談会を開催する。

 担当者は「富山県の輸出の伸びは全国平均を上回っている。海外で日本酒の理解が広まることで、バイヤーは差別化を図るため地方の酒を選ぶようになり、さらなる拡大が期待できる」と話している。

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