射水新サッカー場好調 本田選手監修の教室開校

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 4月末にオープンした射水市設置の「オリバースポーツフィールド射水」が好調だ。元日本代表の本田圭佑選手監修のサッカー教室がオープンし、“神様”と称されるジーコ氏もこの地で日本初の教室を開く。プロから高校の部活動まで幅広く利用されている背景を探る。(谷侑弥)

■人工芝やAI

 本田選手監修のサッカー教室「ソルティーロ」射水校が開校した5月10日、施設のフットサル場を訪れると、年中と年長の子ども8人がドリブルからボールを止める練習をしていた。空はアーチ状の天井で覆われ、強い日差しを遮る。

 スクールのコーチで海外チームでも活躍した桂嶋 瞭冴りょうが さん(23)は「これ以上はない施設。災害レベルじゃない限り、どんな天候でもスクールができる」と満足そうだ。

 施設の特徴は充実した設備にある。フットサル場と日本サッカー協会公認のグラウンド2面は人工芝で覆われ、芝がはげる心配はなく、冬場も利用できる。

 配備されているAI(人工知能)カメラは約1500万円の設備で、海外のサッカークラブも活用している。四つのレンズが選手とボールの動きを認識し、カメラマンが撮影しているかのように映像が録画できる。高速・大容量の通信ができる技術「ローカル5G」も導入され、ネットで試合を中継したり、遠隔地からコーチの指導を受けたりすることも可能になった。

■地方創生の拠点

 整備のきっかけは、県サッカー協会が2015年から県西部の自治体に「本格的な施設を作ってほしい」と打診し続けたことだ。当時、大規模なサッカー場は県東部にしかなかった。

 そこで手を挙げたのが射水市だった。市は単にサッカー場を作るだけではなく、地方創生の拠点を目指した。集客力のある海王丸パーク周辺に整備すれば経済波及効果が期待でき、最新設備を導入して県外から合宿も誘致しようと考えた。

 約6億円と見込んでいた整備費は約15億円に膨らんだが、国の補助金を活用し、維持費捻出のために命名権(年間350万円)を販売したり、施設内に有料広告を設置したりした。

 4月29日の落成式には、射水市出身の元日本代表・柳沢敦さん(富山第一高校卒)も「生まれ育った街に立派な施設ができたことをうれしく思う」とビデオメッセージを寄せた。

■ジーコ氏称賛

 開設後は、サッカー教室の開校が相次いだ。ソルティーロは週3回、J3・カターレ富山は週1回、教室を開催。5月10日に訪問したジーコ氏も「世界の中でもこんなにきれいな所でサッカーができることはめったにない」と称賛した。

 平日の午後は、高校サッカー部の予約で埋まる。週1回以上利用している高岡第一高校の松浦朗夫監督(43)は「学校の土のグラウンドではボールがイレギュラーする。人工芝はボールが予想外の転がり方をしないので、選手が自らの技術的ミスに気づきやすい」と絶賛する。

 今後は平日午前の稼働率をどう高めるかが課題になる。市教育委員会生涯学習・スポーツ課の担当者は「シニア層や子どもに利用してもらえる仕掛けづくりをしたい」と話している。

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