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■N党・小関氏 「NHKは使っているか否かにかかわらず料金を支払わないといけない。今の時代にはちょっと疑問だ」
NHK党新人の小関真二(61)は5月27日、富山市内での出馬記者会見で、NHKの受信料支払いについて持論を訴えた。
同党は全選挙区に候補者を立て、富山選挙区では初の擁立だ。党首の立花孝志は、公職選挙法上の政党要件を満たすため「(選挙区の合計で)得票率2%を目指す」と語る。小関は東京都出身で通信販売会社の経営者。仕事で数回来県した富山での出馬を決めた。
政策の柱は受信料を支払った人だけがNHKを視聴できる「スクランブル放送化」。小関が注力するのはSNSで、「選挙に関心のない方に興味を持ってもらいたい」と、立花が投稿した動画を拡散する。公示後は街頭演説も予定し、立花に県内入りを依頼した。
得票数の目標は「数万票」。自民党が強固な「保守王国」の富山での挑戦に、小関は「(自民が)今まで通り行くのかどうか、自分を試したい」と話している。
■「参政党」・海老氏 政治団体「参政党」新人の海老克昌(41)は10日、富山市内で開いた出馬記者会見で、「参政党をしっかりと県民の皆さんに周知したい」と強調した。
海老は、2011年から2期8年県議を務めた。参政党設立(2020年4月)には当初から関わる。富山選挙区では他の候補者の擁立を模索していたため、出馬表明は今月までずれ込んだ。海老は「勝てるかどうかは厳しい」と話し、参院選は今後の地方議員選挙を見据えた布石と捉える。
政策の中心は農家支援だ。「子どもの食に対する有権者の関心はすごく高い。食を通じて政策を訴えていきたい」と主張する。
参政党の目標は全国で5議席の確保。県内には党員とサポーターが計約300人いるといい、特に子育て世代の女性をターゲットに支持を訴える。比例選の候補者が来県する際は、一緒に街頭演説に立つことも検討している。
海老は「正しく政治を判断できる情報を国民に届け、国民が参加する政治を目指していきたい」と語る。
(敬称略)