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読売新聞社は1~3日、参院選(10日投開票)に関する世論調査を行い、取材を加味して富山選挙区(改選定数1)の情勢を分析した。自民党現職の野上浩太郎氏(55)が優位に立ち、立憲民主党新人の山登志浩氏(42)や、日本維新の会新人の京谷公友氏(54)を含む5氏が追っている。ただ、有権者の1割が態度を決めておらず、情勢は変わる可能性がある。
野上氏は党所属国会議員や地方議員、各団体などから支援を受け、公明党の推薦も受ける。県内各地をこまめに回る組織戦を展開し、自民支持層の9割を固めた。無党派層も4割の支持を集めている。また、地域や年代、職業を問わず、幅広く浸透して他候補をリード。農相を務めた経歴から、特に農林水産業の間で高い人気が見られた。
連合富山の推薦を受ける山氏は、立民支持層の7割を固めた。京谷氏は、維新支持層の6割の支持を集めている。山、京谷両氏は街頭演説などで無党派層の取り込みに懸命だが、無党派層の間では広がりを欠いている。
共産党新人の坂本洋史氏(51)は憲法9条を生かした平和外交の展開などを訴え、政権批判票の受け皿を目指す。諸派新人の海老克昌氏(41)や、NHK党新人の小関真二氏(61)は伸び悩んでいる。
無党派層では3割が投票先を決めておらず、今後の判断が注目される。
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一方、比例選でどの政党に投票するかを尋ねたところ、自民がリードしている。自民支持層の8割近くをまとめた。無党派層の支持は1割超だった。
自民に次ぐ維新は、維新支持層の8割超、無党派層の2割近くをまとめた。立民は立民支持層の9割、無党派層は1割の支持を得た。これに公明、共産、国民民主党などが続いている。約1割は投票先を決めていない。