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 岩出署が阪神大震災の発生から26年に合わせて開いた写真展を取材した。会場に展示された16枚の写真の中から、倒壊したビルの土ぼこりや、火災で焼け落ちた住宅の焦げた臭いが漂い、街中を走る救急車のサイレンが聞こえてくるように感じた。

 「恐怖や悲しみを感じる前に、想像以上の惨状に言葉も出なかったことを覚えている」。県警機動隊の一員として、被災地に派遣された同署警務課の助野隆英警部補(50)が、当時の様子を教えてくれた。

 助野さんが発生から2日後の1995年1月19日に、同僚を乗せて神戸市内まで車で向かうと、火災で住宅街は焼け野原になっていた。被災者の捜索に当たったり、車の大渋滞を交通整理したりしたという。

 震災から四半世紀が過ぎ、助野さんの周囲では、当時のことを「覚えていない」「生まれていない」と話す若手の同僚が増えてきた。私自身も阪神大震災の3年後に奈良県で生まれ、大きな地震を体験したことがない。死者・行方不明者が2万2000人を超えた東日本大震災からも今年3月で10年になる。助野さんは「被災地に行った人が、後輩に経験を伝えていかなければいけない」と危機感を募らせる。

 近い将来に起こるとされる南海トラフ巨大地震は、県内だけで約9万人が亡くなり、約16万棟が全壊すると想定されている。県警は、未曽有の大災害に備えて訓練を行っており、これまでに何度も取材した。昨年末は県警や自衛隊など計約340人が参加した大規模な訓練があった。津波で水没したとの想定で、車の中から被災者を助け出しており、日頃の備えの重要性を感じた。

 災害は突然起きて、大切な日常を一瞬で奪ってしまう。どうすれば、自分や大切な人の命を守ることができるのか。一人でも多くの人の防災意識を高められるような記事を書きたいと思う。(相間美菜子)

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1808975 0 紀伊ワード 2021/01/31 05:00:00 2021/01/31 05:00:00

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