努力と情熱 世界で戦う礎

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技の練習をする四十住選手(27日午後7時39分、三重県名張市のファイブクロススケートパークで)=葉久裕也撮影
技の練習をする四十住選手(27日午後7時39分、三重県名張市のファイブクロススケートパークで)=葉久裕也撮影

 ◇アジア大会のスケートボード競技で優勝

 

 ◇四十住 さくらさん 16

 

 インドネシアで8月に開催された「第18回アジア大会」のスケートボード競技に出場し、金メダルを獲得した県立伊都中央高2年四十住よそずみさくらさん(16)(岩出市)。競技歴わずか5年で世界で戦えるまでに成長したのは、持ち前の負けん気の強さと学校以外の時間をほとんど充てるほどの猛練習、そして競技への情熱だ。「技が無限にあり、終わりが見えないのがスケボーの魅力。新しい技をどんどん身に付け、大会で披露したい」と話す。

 出場したのは「パーク」と呼ばれる種目で、半球状などのくぼみがいくつもあるコースでジャンプなどの技を披露し、その難易度を競う。5月の日本選手権で初優勝し、6月にブラジルで開かれた国際大会も制覇。勢いそのままに初出場したアジア大会で、日本勢として今大会最年少の金メダリストになった。

 競技を始めたのは小学6年生。スケボーが趣味の兄(29)から愛用のボードをもらったのがきっかけだった。上達する度に褒めてもらえるのがうれしく、のめりこんだ。

 中学1年の冬、初めて出場した大会で準優勝。しかし、滑りに手応えを感じ、優勝を確信していたため、喜びはなかった。「とにかく悔しかった。もう二度と負けるものかと心に誓った」。今の活躍につながる猛練習の日々が始まった。

 県内には専用の施設がないため、神戸市や堺市の練習場で平日は6時間、土日曜日は8時間汗を流す。「趣味はスケボー、特技もスケボー。テレビは見ないし、音楽も聴かない。ユーチューブは見るけど、それもスケボーの動画だけ」。友人と遊ぶのは、1年間で3日程度という。

 練習の量だけでなく、質も高い。自ら練習メニューを考え、少しずつ難易度を上げながら新技を習得していく。所属する「ファイブクロススケートパーク」(三重県名張市)の宮前尚正代表(50)は「周囲の人は、『競技を始めて数年で結果を残すなんて天才だ』と言うが、まったく違う。ほかの選手には到底まねできない、信じられないくらいの努力家だ」と話す。

 スケートボードは、2020年東京五輪の新競技として採用されることが決まっており、“メダル候補”としても一躍注目されるようになった四十住さん。「オリンピックの競技となったことで夢が広がった。(出場できれば)結果はどうあれ、持っているものを出し切りたい。そして、その滑りを見て、スケボーをする子どもが増えてくれれば」。未来を見つめる目は、キラリと輝く。

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45410 0 ひと模様 2018/10/22 05:00:00 2018/10/22 05:00:00 技の練習をする四十住選手(27日午後7時39分、三重県名張市のファイブクロススケートパークで)=葉久裕也撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20181021-OYTAI50013-T.jpg?type=thumbnail

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