<下・健康>ヨガで柔軟 けが予防

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講師の指導を受けながらヨガで柔軟性を高める和歌山商ナイン(和歌山市で)
講師の指導を受けながらヨガで柔軟性を高める和歌山商ナイン(和歌山市で)

 炎天下で戦い抜かなければ、頂点に立てない夏の県大会。過酷な環境での連戦を乗り切るため、選手をサポートする態勢も大きく様変わりしている。

 「大きく息を吐き、全身の力を抜いてください」

 和歌山商(和歌山市砂山南)の校舎の一室で、選手たちが真剣な表情で取り組んでいるのはヨガ。週に1回約1時間半、講師の合図に合わせ、様々なポーズを取る。

 体の柔軟性を高め、けが予防につなげようと、約1年半前に取り入れると効果はすぐに表れた。主将・坂本圭汰(3年)は元々股関節が硬かったが、学校でのヨガに加え、自宅でのストレッチも欠かさず行ったことで、打撃時の体重移動がスムーズに。長打力がアップし、3番打者を任されるまでになった。

 田中誠蔵監督(59)は「自分が高校球児だった約40年前はとにかく根性論で、『水を飲むな』『とにかく走れ』。けがをしても病院すら行けなかった」と振り返り、「でも今は、体調の異変やけがの有無を指導者が気にかけるのが当然」と変化を語る。

 県大会主催者も、各校の選手の健康維持のために毎日3人以上の理学療法士を球場に待機させ、登板後の投手へのアイシングや、けがをした選手のテーピングを行っている。

 ◇データ収集支え

 一方、これまで各校で選手のサポート役を務めてきたマネジャーには、新たな役割が加わった。データ収集だ。

 桐蔭(和歌山市吹上)のマネジャー7人は、安打数や打率を計算するだけでなく、試合中にはスピードガンを構え、全投球を計測。同時にビデオも撮影する。3年尾崎勇芽ゆめさんは「私たちが集めたデータや映像から、選手が自分の課題を見つけ出し、効率的に練習できている。仕事量は多いけど、選手の健康の役に立てるのは本当にうれしい」と笑顔を見せる。主将・坂本雄冴(3年)は「マネジャーも選手と同じチームの戦力」と言い切る。

 新たな予防法や周囲の人らの献身により、万全の状態で大会に臨める選手たち。平成最後の熱戦は、11日に始まる。(この連載は坂戸奎太が担当しました)

 ◇<昭和は>ウサギ跳びを長時間

 海南のエースとして、1964年(昭和39年)の選手権大会に出場した山下慶徳さん(72)に、当時の練習環境を振り返ってもらった。

 先輩への言葉遣い一つで、部員全員が集められ、こっぴどく怒られるような時代。ウサギ跳びを長時間続けるなど、今でいう「非科学的」な練習ばかりで、思い出せる休日は正月三が日くらい。体の手入れなんて、していなかったのも同じだ。

 ただ、野球漬けの毎日だったからこそ、「甲子園へ行きたい」という思いが「苦しい、厳しい」という消極的な感情を上回った。甲子園に出場し、大観衆の中で戦えたのも、あの日々のおかげだろう。

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31173 0 平成球児事情 2018/07/06 05:00:00 2018/07/06 05:00:00 講師の指導を受けながらヨガ教室で柔軟性を高める和歌山商ナイン(6月11日、和歌山市で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20180706-OYTAI50007-T.jpg?type=thumbnail

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