読売新聞オンライン

メニュー

ニュース

動画

写真

スポーツ

コラム・連載・解説

発言小町

漫画

教育・受験・就活

調査研究

紙面ビューアー

その他

サービス

読売新聞のメディア

購読のお申し込み

読売新聞オンラインについて

公式SNSアカウント

「お御堂」 愛着あふれる

スクラップは会員限定です

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

樹齢400年以上と推定される本願寺日高別院の大イチョウ(御坊市御坊で)
樹齢400年以上と推定される本願寺日高別院の大イチョウ(御坊市御坊で)
寺内町の面影を色濃く残す町並み(御坊市御坊で)
寺内町の面影を色濃く残す町並み(御坊市御坊で)

御坊・寺内町編 <1>本願寺日高別院

 御坊市役所から南東へ500メートルほど離れた場所に、古い街並みが残る「 寺内町じないまち 」がある。その中心部に、京都・西本願寺の別院「本願寺日高別院」が立つ。

 1532年、日高・有田地方の領主だった湯川直光が、現在の美浜町吉原に坊舎を建てて本願寺に寄進。豊臣秀吉の紀州攻めで焼失し、御坊市薗に仮堂が建てられた後、1595年に今の地に移った。

 現在の本堂(鐘楼や表門などとともに御坊市指定文化財)は、1825年に門徒の寄進で建てられた。境内には御坊幼稚園があり、推定樹齢400年以上、樹高約18メートルの大イチョウ(県天然記念物)が、園児らを優しく見守っている。

       ◇

 「寺内町」とは中世以降、浄土真宗の寺院である「御坊」を中心に集落を形成した町を指す。日高別院は、門徒や商人らに「御坊様」「日高御坊」と呼ばれた。

 「『寺内町』の名の残る地域は各地にありますが、『御坊』が自治体名になったのはここだけ。日高別院に対する市民の愛着の深さが感じられます」。御坊寺内町の「散策ガイド」の山本喬治さん(78)が胸を張る。

 ♪御坊東町 ほうき はいらぬ お 御堂みど 詣りのすそで掃く――。江戸時代、そんな俗謡がはやったという。「御坊東町」は寺内町の一角で、「お御堂」とは日高別院のこと。大勢の参拝者でにぎわった様子がうかがえる。

 産業が栄えるにつれ、商取引が活発になり、日高川河口を利用して 廻船かいせん 業が発達。有田ミカンや 醤油しょうゆ 、酒、ロウソクなどを江戸や大坂へ運び、イワシを干して作る肥料( 干鰯ほしか )などを積んで戻ったという。

 山本さんの案内で一帯を歩くと、今も、廻船業者の屋敷、みそや醤油の醸造元、商家、酒蔵が立ち並び、面影をしのばせる。歴史や文化に彩られたまちの息吹を感じた。(森本寿夫)

       ◇

 記者や読売新聞販売店(YC)が県内のお薦めスポットを紹介する「#きいさんぽ」。今回は「御坊・寺内町 界隈かいわい 」で、5回の予定です。

無断転載・複製を禁じます
スクラップは会員限定です

使い方
2253479 0 #きいさんぽ 2021/08/02 05:00:00 2021/08/02 05:00:00 2021/08/02 05:00:00 樹齢400年以上と推定される本願寺日高別院の大イチョウ(御坊市御坊で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/08/20210801-OYTAI50004-T.jpg?type=thumbnail

ピックアップ

読売新聞購読申し込み

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)