日・豪 芸術が結んだ絆

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4日から 紀の川で展覧会

 豪州・ダーウィン市の芸術家と紀の川市の画家らによる展覧会「日豪市民芸術交流展」が4~6日、同市の粉河ふるさとセンターで開かれる。同市在住で元中学校教師の伊藤昭作さん(86)が退職後、水墨画を学ぶために中国に留学し、同じ留学生でダーウィン市から来ていたグリニス・リーさん(60)と知り合ったことがきっかけで実現した。伊藤さんは「芸術は人を結びつける力があると知ってほしい」と話す。(坂戸奎太)

元中学教師、留学先での出会い機に

 会場には、水墨画や陶芸品、彫刻のほか、マングローブの根をかたどった立体作品などが並ぶ。リーさんら3人の出品者もダーウィン市から駆けつけ、開催期間中、来場者を迎えるという。同展実行委代表を務める伊藤さんは「豪州の芸術家と交流できる機会になる」と張り切る。

日本での展覧会開催を実現した伊藤さん(右)とリーさん。会場には、水墨画や編み物などの作品が並ぶ(紀の川市で)
日本での展覧会開催を実現した伊藤さん(右)とリーさん。会場には、水墨画や編み物などの作品が並ぶ(紀の川市で)

 県内の公立学校で英語を教えていた伊藤さんが水墨画を始めたのは、退職後の1990年頃。当時、外国人留学生に日本語を教えており、勉強のために日本文化に触れようと水墨画教室に通うようになった。

 「世界中の人が集まる環境で刺激をもらい、うまくなりたい」と、2010年に、77歳で水墨画発祥の地である中国の浙江省杭州市に留学し、現地の美術学校に半年間通った。ほかの留学生たちには「最年長」と驚かれたが、好きな芸術を通してすぐに打ち解けた。そんな中で、リーさんとも仲良くなった。

 リーさんとは帰国後も交流が続き、日本の版画を学ぶために何度か来日していたリーさんが、伊藤さんの自宅に足を運ぶこともあった。2人は、「一緒に展覧会をやろう」と約束。14、15年の2回、リーさんが、同市で開かれた展覧会に伊藤さんを招待し、伊藤さんは風景や動物を描いた自作の水墨画数点を出品した。

 「経験や国籍に関係なく作品を熱心に見てくれた」と感謝の思いが募る中、約1年前、リーさんから「次は日本でやりましょう」とメールが届いた。伊藤さんが知人の画家らと日程や展示方法を話し合う一方、リーさんも知り合いの芸術家4人を誘い、同展の開催にこぎつけた。

 「周りの助けがあって、ようやく目標が実現した」と伊藤さん。同展のため来日したリーさんは「この日を楽しみにしてきたのでうれしい。また開きたい」と喜んだ。

 入場無料。問い合わせは実行委事務局(090・7348・1862)。

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827401 0 ニュース 2019/10/04 05:00:00 2019/10/04 05:00:00 2019/10/04 05:00:00 念願の日本での展覧会開催を実現した伊藤さん(右)とリーさん。会場には、水墨画や編み物などの作品が並ぶ(3日、紀の川市で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/10/20191003-OYTNI50049-T.jpg?type=thumbnail

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