<かつらぎ・花園地区>にぎわい復活 民間の力で

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キャンプ場など利用増 町施設貸し付け

 老朽化などで客足が遠のいていたかつらぎ町の奥地・花園地区の町営観光施設が近年、民間に運営を任せることでにぎわいを取り戻している。2年間で利用者数が1・5倍以上になったキャンプ場もあるという。4日にも、カフェやドッグランを整備した施設が新たに開業し、活性化に弾みがつきそうだ。(坂戸奎太)

花園BASEのキャンプ場でたき火を囲んで食事を楽しむ家族連れら(かつらぎ町で)
花園BASEのキャンプ場でたき火を囲んで食事を楽しむ家族連れら(かつらぎ町で)

 花園地区内で4日にオープンした「花園グリーンパーク」。青空の下、緑の山に囲まれた新しく整備されたドッグランで、早速、家族連れら複数のグループが元気に犬と駆け回っていた。

 同パークは、観光業を手掛ける「ジー・マーク」(海南市)が町営の宿泊施設や公園、バーベキュー施設を借り、敷地内を整備するなどして運営。運営担当者の永井広政さん(62)は「高野山が近く、外国人客も期待できる。自然が豊かで、休日には家族連れのお客さんにも楽しんでもらいたい」と意気込む。

4日にオープンした花園グリーンパークのドッグランで犬と遊ぶ家族(かつらぎ町で)
4日にオープンした花園グリーンパークのドッグランで犬と遊ぶ家族(かつらぎ町で)

 同地区は、2005年にかつらぎ町に編入するまで花園村だった地域で、町中心部からは車で40分ほどかかる。山間部にあるキャンプ場など複数の観光施設は、設備が古いままだったり、台風被害を受けても修繕できなかったりして、客足が遠のいていた。

 そこで町は民間の集客ノウハウを活用しようと、18年度から土地、施設の貸し付けを開始。運営方法や簡易な改修は原則自由、事業収益も多くは運営側の収入とすることで、民間参入を促した。

 結果、同年度には、町内のアウトドア店「ranレンge」が初めて参入し、北寺オートキャンプ場の運営を開始。店利用者にPRしたり、夏だけだった営業期間を延長したりしたことで、17年には953人だった宿泊者数が、19年には1557人と、1・5倍以上に増えた。

 町営「花園守口ふるさと村」をリニューアルし、19年4月に開業した「花園BASEベース」では、約1万3000平方メートルの敷地内にある10棟のコテージや4棟の古民家からテレビを撤去するなどして改修。キャンプ場を整備し、歌手を呼んでコンサートも実施した。それらの様子を逐次フェイスブックで発信するなど、PRにも力を入れた。

 自然の良さを最大限生かした運営などが奏功し、同年12月時点で1500人超とすでに18年度(1335人)を上回る。

 同施設のキャンプ場を何度も利用している大阪府松原市の会社員吉田博和さん(43)は「自宅からも2時間程度と近いし、最高にのんびりできる」と満足げ。小学5年の長男・涼真君(10)も「大自然の中で遊べてうれしい」と喜ぶ。

 運営する肥後大介さん(62)は、これまで紀美野町でキャンプ場を管理していた経験を生かしたといい、「周辺には温泉などの観光資源もあり、回遊性を持たせ、地域全体を活性化していきたい」と先を見据える。

 同地区では、花園グリーンパークなどを含め、現在、4事業者・個人が5か所の観光施設を運営しており、町では、別のキャンプ場1か所の参入者を募っている。町は「これまで黒字の施設は一つもなかったが、民間の力で維持できるのはありがたい。町の活性化にもつながる」と期待する。

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1148830 0 ニュース 2020/04/05 05:00:00 2020/04/05 05:00:00 2020/04/05 05:00:00 花園BASEのキャンプ場でたき火を囲んで「乾杯!」と声をあげる家族連れら(21日、かつらぎ町で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/04/20200405-OYTNI50005-T.jpg?type=thumbnail

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