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ジビエ店 夢へ第一歩

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料理普及 作物被害減らす

ジビエ専門店をオープンさせた阪本さん(かつらぎ町で)
ジビエ専門店をオープンさせた阪本さん(かつらぎ町で)
バーベキューでも人気というジビエ=阪本さん提供
バーベキューでも人気というジビエ=阪本さん提供

 かつらぎ町の山間地にある花園地区で昨年12月、同地区で活動する地域おこし協力隊の阪本晃一さん(38)が野生鳥獣の肉「ジビエ」を解体、加工、販売する店をオープンした。ジビエ料理の普及や鳥獣による農作物への被害を減らすことを目標に、「『山の肉屋さん』として地域に愛される存在になりたい」と意気込む。(坂戸奎太)

 

元保育士 かつらぎにオープン

 店の名前は、ドイツ語で肉店を意味する「METZGEREI(メツゲライ)」。町中心部から車で約40分離れた山奥の一角に昨年12月10日、オープンした。

加工用機材のほか客がくつろげるカウンターも設置されている店内(かつらぎ町で)
加工用機材のほか客がくつろげるカウンターも設置されている店内(かつらぎ町で)

 八方を山に囲まれ、耳を澄ませば川のせせらぎや鳥の鳴き声が聞こえてくる敷地内には、店名が書かれた大きな看板と、飲食店だった建物を改装した約40平方メートルの木造平屋の店舗。薫製機や冷蔵庫が並ぶ店内では、バーベキューや鍋料理用に加工した鹿肉などを販売し、店に立ち寄った人が休めるように、6~7人が掛けられるカウンターも備えられている。阪本さんは「夢への第一歩を踏み出せた」と感慨深げに話す。

 大阪府和泉市出身の元保育士。2011年、勤めていた保育園の視察研修でドイツを訪れた際に見かけた現地の肉店の様子に感銘を受けた。活気ある本場の肉店の従業員らが豚や牛の解体から販売までを一挙に手がける「職人技」に格好良さを感じ、「これこそ熱中できる仕事だ」と直感。翌年には保育園を辞めてアルバイトなどで費用をため、14年に単身でドイツに渡った。

 語学学校で半年間、ドイツ語を学んだ後、17年夏まで、現地の肉店で住み込みで働いた。帰国後の18年、地域活性化策としてジビエに関わる地域おこし協力隊を募集していた花園地区に興味を持ち、移住した。

 町内の猟師が捕獲したシカやイノシシを年間数十頭譲り受け、地区住民からもらったり、購入したりした冷凍庫や薫製用のドラム缶を使って、ペットフードやジビエ料理用に加工。近隣県のホテルや町内のカフェ、キャンプ場などに販売した。事業は徐々に軌道に乗り、機材の購入費を含め約1500万円をかけて、夢だった店のオープンにこぎ着けたという。

 今後、販路拡大や、ジビエを使ったソーセージ作り教室の店での開催も計画する。近くに住む無職郷地ごうち早苗さん(72)は「高齢者ばかりですさんでいく一方だった村に若者が明かりをともしてくれた。地元住民の憩いの場にもなりそうだ」と喜び、猟師・中西一男さん(71)は「以前は捕獲した鳥獣を土の中に埋めて処理していたが、引き取って活用してくれるのはとてもありがたい」と笑顔だった。

 阪本さんは「ジビエを地域の名産品に育て上げ、町全体を盛り上げていきたい」と力を込めている。

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1766556 0 ニュース 2021/01/13 05:00:00 2021/01/13 05:00:00 2021/01/13 05:00:00 施設を開いた阪本さん(右)。初日の10日は、見物客で一日中にぎわった(かつらぎ町で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/01/20210113-OYTNI50008-T.jpg?type=thumbnail

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