キッチンカー 役立てて…橋本商議所青年部
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橋本市内の45歳以下の経営者らでつくる「橋本商工会議所青年部」(橋本市市脇)が、飲食の移動販売に使える「キッチンカー」1台の利用者を、29日まで募集している。コロナ禍で料理の持ち帰りが増えたことなどからキッチンカーは注目を集めている。青年部は「飲食店の方々の販路開拓や、新たな起業に役立ててほしい」と話している。(坂戸奎太)

1台貸し出し 「販路開拓に」
キッチンカーは、重さ約3トン、長さ4メートル78、幅1メートル93、高さ2メートル83。普通免許で運転できる。荷台には、冷蔵庫、揚げ物用のフライヤー、洗い物用のシンクや蛇口のほか、発電機が備わっている。荷台の窓を利用して飲食の販売ができる。
青年部が今年度、創立40周年を迎えたことを記念して、昨年7月に中古車として255万円で購入。同8~10月には、市内の飲食店支援の一環で、飲食店が販売する弁当を集めてキッチンカーで売る企画を実施した。貸し出しの準備を整え、同11月から利用者の募集を始めた。
貸出期間は半年~1年で、車の維持費などとして月額5万円を青年部に支払う。対象は橋本市民に限らないが、青年部が主催する橋本市内でのイベントにできる限り参加することや、橋本市の特産物を使用することを求める。
応募者は青年部で面談する。複数の応募がある場合は、面談や申請書類の内容などから利用者が決まる。
青年部でキッチンカー事業に取り組んでいる上野嘉文さん(40)は「青年部には、過去にキッチンカーを使った経験のある人もいる。利用者をサポートしていきたい」と話している。
申し込みは、橋本商工会議所のホームページから提出書類をダウンロードして行う。問い合わせは、青年部(0736・32・0004)。