たま電車 新デザインニャ
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和歌山電鉄 来冬運行目指す


猫が駅長を務める和歌山電鉄は、歴代の猫駅長3匹のイラストをあしらった「たま電車ミュージアム号」のデザインを発表した。ラウンジ席などを備えた特別仕様で、来冬の運行開始を目指すという。
深い茶色の車体に、初代駅長の「たま」と、現駅長の「ニタマ」、「よんたま」がかわいらしく描かれている。車内には、特別感のあるラウンジ席や「VIP席」などを用意。トリックアートなどの仕掛けのほか、猫駅長たちの写真やイラスト、関連本なども展示し、乗るだけで楽しめるような工夫が凝らされている。
「にゃん・にゃん・にゃん」の語呂合わせから「猫の日」とされる22日、貴志駅で同電鉄の小嶋光信社長とニタマが駆けつけ、デザインがお披露目された。
デザインを手がけた水戸岡鋭治さん(73)は「世界中の猫駅長のファンの注目が集まるので、手を抜けなかった。豊かな時間を乗客に提供したい」と話す。
沿線住民らで作る「貴志川線の未来を“つくる”会」の森山正雄さん(75)は「こんな電車は他にない。完成すれば自慢したい」と期待していた。
車両は運行中の「おもちゃ電車」を改装して製作する方針で、秋には作業を始める予定という。資金の一部は、クラウドファンディングで募っている。